◆参加メンバーがそれぞれのテーマを持ち寄ってのトーク・セッション。
粥川が取り上げたのは健康増進法に基づいた「健康診断の義務化」、赤木は「ニコニコ動画」。新規参加となった山下はルポルタージュ作品『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』制作のなかで持った印象など。最後に、武田が再び「ラジオについて」。
(2007年4月4日収録)
参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・山下祐司(フリーター)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)
◆第4回を視聴
※今回は全て通しのファイルはありません。各chapterのプレーヤーをご利用ください。
◇第4回 chapter 1
??「『健康な社会』って、ほんとうに健康なの?」
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経済格差が広がっていると言われている現在、展開される健康増進法の制定、医療制度の改革。健康にも格差があり、肘掛け椅子で治る鬱病、健康診断によって「あぶり出される」病気がある? 「健康診断の義務化」が示す社会の問題とは何か。そして、厚生労働省の真の目的とは。
>40〜74歳対象に「特定健診」 厚労省(朝日新聞記事 2007/03/26)
>厚生労働省:生活習慣病予防(健康づくり)特集
>『健康格差社会 何が心と健康を蝕むのか』(近藤 克則著,医学書院)
>Unhealthy Societies: The Afflictions of Inequality(Richard G. Wilkinson著,Routledge)(Google Books)
◇第4回 chapter 2
??「その、『とかちつくちて』っていう一カ所だけなんですけど。」
http://www.journalism.jp/podcasts/mp3/Jradio_04_2.mp3
“You Tube”以降、いわゆる動画投稿サイトが乱立。その中でも異彩を放つ「ニコニコ動画」とは何か? 「閲覧者参加型動画投稿サイト」ともいえるこのサイトを、実際の操作を行いながら赤木が紹介・分析。「局地的な市場拡大」を呼ぶ動画投稿サイトの新しい潮流を語る。動画サイトは「カウンター・メディア」になれるのか。
赤木による追記:
ニコニコ動画をよりよく知るために、いくつかの人気動画にリンクします。
ニコニコ動画はアカウント制で、非会員は見られないため、youtubeに同等の動画がある場合は、そちらにもリンクします。youtubeでは、ニコニコ動画のキモである、コメントは見られませんが……
・話の中で題材にした「【A or B】あなたはABどっち?」
(ニコニコ) (youtube(「リアルタイム」による、オタクバッシング報道のみ))
・X-BOX360の販売数を押し上げているかもしれない「とかちつくちて」こと、「THE IDOLM@STER アイドルマスター エージェント夜を往く」
(ニコニコ) (youtube)
・少しだけ話題に出した「ふぃぎゅ@メイト」(エロゲーのOP)
(ニコニコ) (youtube)
・サントラ化にまでなった「新・豪血寺一族 -煩悩解放 – レッツゴー!陰陽師」
(ニコニコ) (youtube)
・古くてつまらない特撮も、コメントしだいで楽しく見られる例「ゴッドマン第1戦目 ゴッドマン対キンガー」
(ニコニコ) (youtube(OPのみ))
・現在大人気。アキバでダンスoffなどが開催される見込みの「らき☆すた -もってけ!セーラーふく-」
(ニコニコ) (youtube)
・ニコニコ動画オリジナル。ドワンゴで着信ボイス配信中「外山恒一の主張」
(ニコニコ(アカウントを持ってなくても見られます))
◇第4回 chapter 3
??「いま投票権を持ってたら……保留、かな」
http://www.journalism.jp/podcasts/mp3/Jradio_04_3.mp3
生まれも育ちも新潟県・巻町。2006年度ジャーナリストコース履修者の山下は、修了作品としてルポルタージュ『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』を執筆。住民投票当時のことはそれほど記憶がないという。その「失われた記憶」を探り、全国からの注目を集めた原発誘致の是非を問う住民投票と、その後について取材した際の印象などを語る。
>ルポ『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』(山下祐司,2007)
>ルポ『生命科学の今』(山下祐司,2007)
>『「核」論』(武田徹, 勁草書房,2007)
>『住民投票運動とローカルレジーム』(中澤秀雄,ハーベスト社,2005)
◇第4回 chapter 4
??「グールドって、動物に向かって指揮してたりとかしてね、おもしろいの。」
http://www.journalism.jp/podcasts/mp3/Jradio_04_4.mp3
ピアニストとして知られるグレン・グールド。筑摩書房から出版された『グールドのシェーンベルク』をきっかけに、グールドが提示したラジオの可能性について。
>『論座』2007年5月号(朝日新聞社)
>『グールドのシェーンベルク』(グレン・グールド 著,鈴木 圭介 翻訳,筑摩書房,2007)
>対位法(Wikipedia)