第26回 新型インフルエンザ

<![CDATA[収録開始早々に、武田が咳と発熱の症状を告白。微妙な反応を返しつつ、弱濃厚接触距離でトークを始める。chapter1では山下・粥川を中心に、理系的視点から新型インフルエンザについて説明・考察。そしてchapter 2では、赤木が文系的視点から“「予防」に対する異様なまでの国民の熱意”を指摘する。その「熱意」は、どこへ向かったのか。
JCcast 第26回、収録はルノアール大久保店の第3会議室。
(09年5月27日収録)

参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第26回を視聴

>厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報
>感染症情報センター<新型インフルエンザ(A/H1N1)>
>新型インフルエンザ(H1N1)の国内感染 – Yahoo!ニュース
>5月26日時点での確定症例数と死亡者数(WHO)
>健康の社会的決定要因(Wikipedia)
>超過死亡「感染研モデル」(国立感染症研究所・感染症情報センター)

◇第26回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:48]
もしかしたら公開時には下火になっているかもしれない「新型インフルエンザ」。収録日前日には、感染研から「大阪での感染ピークを越えた」との発表もあり、国内では次第に落ち着きが出てきた感もある。山下はまず30分ほどかけて発生/流行の経緯を時系列で追いながら、粥川とともにこれまでに見られた新型インフルエンザの概要を説明。その上で「季節性インフルエンザ」と比較しながら、危険性(or 安全性?)や今後の展開、対処方法について考える。「日本国内のタミフル、アフリカにあげちゃっても良いんじゃない?」など。
◇第26回 chapter 2 [TIME 0:48〜1:24]
関西地域を中心に、マスクの品切れが発生。一種の「新型インフルエンザ特需」が発生し、ネット・オークションでは異常ともいえる高値で取引される事例もあった。こうした例を挙げながら、赤木は「感染予防への(過剰な?)熱意」を指摘。その結果として、罹患した患者や、感染者を発生させた団体に対するに対する非難が生じたのではないか……目標が明らかな「治療」に対して、どこまでが必要なのかを判断しにくい「予防」への取り組み。「過剰」と「妥当」の境界線とは? メンバーは新型インフルエンザの経済・社会的な影響を、どう捉え、何から感じ取ったのか。
 
 
【参考 chapter 1】新型インフルエンザの拡大
(5/27、山下調べ 「Swine Flu Outbreak, Day by Day.Science」「Timeline: Swine flu.Nature」、「asahi.com」「YOMIURI ONLINE」「毎日.jp」「MSN産経ニュース」、「NYTimes」「The Washington Post」などから)

国内の動向
日付
海外の動向
  11/03/09 後の検査で判明するのだが、メキシコで最も早い確定感染者のサンプルはこの日のもの。
  28/03/09 後に米国初の患者となる10歳の男の子が熱、咳などの症状で病院に行った。
  06/04/09 米国・ベラテクト社が養豚場があるメキシコのLa Gloriaで呼吸器疾患が流行している情報があると報告した。
  07/04/09 メキシコで若い成人で重篤な肺炎が流行したために調査を行った。
  10/04/09 PAHO(WHOの地方組織)がベラテクト社の情報にアクセスした。
  11/04/09 PAHOがメキシコにLa Gloriaの調査を依頼した。
  12/04/09 メキシコはPAHOに豚との関連性を否定する回答を出した。当時は公衆衛生上の問題だと考えていた。
  16/04/09 米国の男子が新しいブタインフルエンザ(H1N1)に感染していることが判明した。
  18/04/09 メキシコは例年より長い流行や長引いることや、重篤な肺炎を起こす若い患者がいることなどを認めた。
  22/04/09 CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は2人の患者がブタインフルエンザにかかっているといると発表した。
  23/04/09 カナダの研究チームによりメキシコの流行はブタインフルエンザによるものだと判明。米国ではCDCが7人が感染したと発表。原因はヒト、トリ、ブタのリアソータントウィルスだと報告。メキシコでは学校が休校。サッカーの観戦も禁止された。
米国とメキシコで流行し始めたブタインフルエンザ報道が各社からはじまった。 24/04/09  
メキシコで死者68人、患者が1000人を超えたと報道された。検疫が強化された。 25/04/09 WHO アウトブレーク宣言 
対策本部設置された。米国、メキシコ全便で機内検疫が開始された。松屋がメキシコ産豚肉使用の「豚テキ定食」一時中止した。 27/04/09 カナダとスペインで感染者が見つかる。フェーズが3から4に。
  29/04/09 WHOフェーズを4から5に引きあげた。米国ではじめての死者。韓国でアジア初の感染者がみつかった。エジプトでは豚の処分が始まった。
舛添厚労大臣が国内で新型インフルエンザの「疑い症例」が発生したと発表した。(横浜の高校生) 01/05/09  
ウィルス株が到着した。 03/05/09  
国立感染研「強毒化する可能性ない」 04/05/09 確定感染者が1000人を超えた。
  05/05/09 米国で国内感染者による初の死者が確認された。33歳・妊娠中の女性。
  06/05/09 CDCは世界各国で判明している多くの感染確定者は若い成人だと発表した。
  07/05/09 新型ブタインフルエンザ感染者642人の症状を分析した論文と、米国で近年起きていたブタインフルエンザからヒトへの感染症状を解析した論文発表された。N Engl J Med. 2009 May 22. [Epub ahead of print]
日本で初の感染者が見つかった。高校教員一名、生徒二名の合計三名。クラスメイトもホテルにて停留、タミフルを予防投与された。 09/05/09  
  11/05/09 WHO、メキシコ、英国の研究チームからメキシコで4月末までに広がった感染者数を推計した論文が発表された。Science. 2009 May 14. [Epub ahead of print]
  12/05/09 WHO・フクダ事務局長補「現段階で穏やかと決めつけるには早すぎる」
  14/05/09 フランスの研究チームからメキシコの感染者数と感染力を推計した論文が発表された。Eurosurveillance 2009 May 14;14(19).
国内で初の感染が確認された。渡航歴のない神戸の高校生。 16/05/09  
さらに20人の感染が判明した。 17/05/09  
国内感染者は130人に。大阪・兵庫で休校措置を決定した。 18/05/09  
国立感染研が成田株の全ゲノムを解読しタミフル耐性ではないことを確認した。国内感染者は200人を超えた。東京、川崎で初の感染者。ニューヨークに滞在していた洗足学園高校の生徒2名。 20/05/09 ブタインフルエンザを三次元解析からタミフル、リレンザの有効性と新たなワクチンの必要性を示す論文が発表された。Biol Direct 2009;May 20;4(1):18 [Epub ahead of print]
2名の感染者の行動が限定的だったために、八王子市・川崎市は休校しないことを決定した。ただし、洗足学園は1週間の休校を決めた。国際観光旅館連盟近畿支部は新型インフルエンザの影響で2府4県の旅館で延べ36万泊分の宿泊のキャンセルが出たと発表した。 21/05/09 CDCは05−09年に集めた359検体を分析したところ、60歳以上の人のうち33%がブタインフルエンザ抗体を持っていると発表した。
  22/05/09 WHO、米国、英国、メキシコの研究チームからブタインフルエンザの遺伝子と抗原を詳細に解析した論文が発表され]]
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1 comment for “第26回 新型インフルエンザ

  1. 2009/07/26 at 17:20

    こんにちは。この新型インフルエンザ、国内感染者が着々と増え続けているのに、国内での騒がれっぷりがさほどでもないというのが興味深いところです。単純に考えれば、感染者が少ししか判明してない時に比べて、外出時の感染の危険度は今のほうが上だと言うこともできるんじゃないかという気もしますが…
    「新型インフル、4大都市圏がレッドゾーンに」
    http://blog.dandoweb.com/?eid=67983
    「新型インフル、国内感染5000人超す」
    http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090724AT1G2400E24072009.html
     かく言う私も、今では外を出歩くときにマスクなんてしてませんし、例えば電車に乗っていてもマスクをする人は今ではほとんど見かけません。それに対して不安も感じません。他人事のように言いますが、非常に興味深い現象だと思います。

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