第31回 科学ジャーナリズムとWikipediaとワクチン

挨拶もそこそこに、まずは粥川が書籍『ロボトミスト』の書評から、精神外科として知られる「ロボトミー」を巡る思考を経て、国内外の科学ジャーナリズムの在り方についてなど。赤木は「Wikipediaは肥だめか」問題。(もしもそれが肥だめならば)そこにある萌芽の可能性とは? そして山下は接種が始まった新型インフルエンザワクチンをはじめとする「“ワクチン”の有効性」について。
JCcast 第31回、収録はおなじみ、ルノアール大久保店3号会議室にて。
(09年10月30日収録)

参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第31回を視聴

◇chapter 1 [TIME 0:00?0:35]
粥川は2009年7月に発売された書籍『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜』を取り上げ、この本にみられる仕事をひとつのきっかけとした医療技術と生命倫理の在り方、人権との関係についての再思考を提案する。さらに科学(医療)技術ジャーナリズムの在り方について考える。「日本でも、同様の仕事を成すことはできるのだろうか」。

> 『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行なった医師の栄光と失墜』(ランダムハウス講談社)
> ロボトミスト : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
> 『医学探偵 ジョン・スノウ  コレラとブロード・ストリートの井戸の謎』(日本評論社)
> 『幹細胞WARS(ウォーズ)―幹細胞の獲得と制御をめぐる国際競争』(一灯舎)

 
◇chapter 2 [TIME 0:35?1:07]
『Wikipediaはネットの肥だめ』? アスキー創業者・西和彦氏によるコラムやインタビュー記事が注目されたことを受けて、赤木が「Wikipediaは集合知なのか」という疑問を投げかける。これを基点に「(ネット上の)情報に対する接し方・リテラシー」や「Wikipediaの“可能性”」について指摘、さらに検証・反証可能性の確保による情報の補強・深化への期待をにじませる。

> アゴラ : Wikipediaはネットの肥溜 – 西和彦
> 「ウィキペディアはネットの肥溜」 西和彦の過激批判の「真意」 : J-CASTニュース
> Wikipedia:自分自身の記事をつくらない – Wikipedia(ガイドライン記事)
> ゲーム会社、テクモがWikipediaを改ざん! 指摘をうけるまでに(トレビアンニュース)
> 『ウェブ進化論』(梅田 望夫,筑摩書房)
> 毎日新聞“Wikipediaに犯行予告”と誤報 時刻表示を勘違いか、実は犯行後(ITmedia)
> 【赤木智弘の眼光紙背】急いては事を仕損じる(ライブドアニュース)
> 精神外科 – Yahoo!百科事典

 
◇chapter 3 [TIME 1:07?1:31]
ワクチンの有効性と限界??季節性インフルエンザの時期になり、新型インフルエンザのパンデミックも進む中、ワクチンの使用効果について疑問を提示する雑誌記事なども目立ち始めた。山下は統計による評価を引きながら、今後のワクチン接種に関するの情報の収集と、それに対する批判に向けた意識の必要性について考える。

> 厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報:ワクチン関連情報
> とりゆりWeb(鳥集徹氏)
> コクラン共同計画