第52回 原発事故、タミフル、スマイリーキクチ

今回も粥川の司会でスタート。雪の降る1月、鳥インフルエンザウィルスに関する研究の「60日間自主停止」が発表され、札幌では40代の姉妹が死亡する事件が起こる(姉が病気で急死し、知的障害を持った妹は凍死と見られる)。昨年の地震を受け新年の挨拶にも影のさす、2012年のはじまりです。
(2012年1月25日収録)

参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司

 

◆第52回を視聴(01:28:15)

 

◇chapter 1 「例外状態」としての原発事故被災地【粥川】[0:00〜0:36]
昨年3月下旬、まだ震災とその後の原発事故が発生して間もない時期に内閣府原子力委員長が作成したとされる「最悪シナリオ」。これによれば、原発から半径170キロ圏内が政府による「強制移転区域」となるが、半径170〜250キロまでの範囲は「希望者の移転を認める区域」となっているとのこと。移転・退避にかかるコストを、政府なり東電なりが保証しない限り、東京の一部を含むこの一帯は、現代思想の用語でいうところの「例外状態」となるだろう。

 

◇chapter 2 『タミフルはインフルエンザに効かない』?【山下】[0:36〜0:57]
1月17日、コクラン共同計画が、タミフルの持つとされている「インフルエンザにともなう合併症による重症化を防ぐ効果」について疑問視する報告書を発表。当初はその有効性の検証に必要なデータの提供を受けることができなかったため、タミフルの効果について十分に検証できなかったコクラン共同計画だったが(2008年)、その後の調査や論文、発表では何が示されたのか。そして山下は情報提供の方法や、マスコミによる報道の手法について疑問を示す。

> The Cochrane Collaboration

 

◇chapter 3 『突然、僕は殺人犯にされた』【赤木】[0:58〜1:28]
お笑い芸人・スマイリーキクチの著書が発売されたのは2011年の3月29日。震災の混乱の中で書店に並べられたこの本に記された、10年以上にわたるネット上での誹謗中傷は、いかにして保たれ繰り返されてきたのか。「いわば、日本におけるインターネット黎明期から一貫して殺人犯として誹謗中傷を受け続けてきた。日本ではもちろん、世界的にも唯一無二の存在ではないかと思う」(赤木)。

> スマイリーキクチ『突然、僕は殺人犯にされた』