卵子提供をめぐる議論

--- 2006年11月18日

 僕は今年夏、自分の非才を省みず、スイスで開かれた国際学会で、「卵子提供と権力Egg donation and the power」というタイトルのプレゼンテーションを行なった。

 ちょうどそのころ、世界で最も影響力のある科学雑誌『ネイチャー』でも、研究への卵子提供をめぐる良質な記事(長文2本、補足記事2本)が掲載されていた。
 以下、ご参考までに。06.11.18

特別リポート
ネイチャー
オンライン版公表:2006年8月9日; | doi:10.1038/442606a

倫理学者と生物学者が卵子の値段を思案する
Ethicists and biologists ponder the price of eggs

『ネイチャー』の特別リポートは、幹細胞研究のための卵子提供の倫理と経済を探求する。ここ、第1部では、エリカ・チェックが、ドナーへの支払いが供給を増やすかどうかを探った。第2部では、ヘレン・ピアソンが、ドナーが直面する長期間の健康リスクについて何が知られているかを問う。

エリカ・チェック

 研究のための卵子提供にかかわる時間や不快さ、そして健康リスクについて、女性は支払を受けるべきなのだろうか。世界で最も大きい、幹細胞科学者の団体がこの問題に取り組んでおり、いま、人々にその見解を尋ねている。
 幹細胞の研究者たちは、自分たちが体細胞核移植、もしくは「セラピューティック・クローニング」を研究できるよう卵子を求めている。彼らは患者のDNAにマッチした胚性幹細胞を樹立することを願っている。患者の細胞のうち1つの核をヒトの卵子に移植し、それを、細胞を派生させられるよう、胚へと発生させるのだ。この技術には、大きな医療的可能性がある----しかし、研究者たちはその達成からはほど遠い位置におり、また、研究における大きな限定要因は、それを実施するためのヒト卵子の入手可能性である。
 これまでのところ、科学者たちは、すでに不妊治療を経験し、余分の卵子を研究のために提供する女性たちに頼ってきた。しかし、その供給は貧しい。彼女らを説得するために、複数の研究室が、たとえば安価な不妊治療など金銭的な報酬を提供するようになってきている。健康な女性に提供を求め始めている研究室もある----そうした女性はどのように報酬を支払われるべきかについて、議論が起こっている。
 倫理学者のなかには、それにかかわる不快さや努力について報酬の支払いを受けるべきだと主張する者もいる。そうしたことは、女性----とくに貧しい女性----に対してその卵子を提供するよう強制することになる、不当な動機をつくることになることを心配する者もいる。そうした手続きの長期における健康リスクについてほとんど知られていないという事実が、さらにその実態を複雑化する(もう1つの記事「卵子提供の健康影響は表面化するのに何十年かかかることもあるHealth effects of egg donation may take decades to emerge」を参照)。
 ヨーロッパやアジア、中東、北アメリカの多くの地域における科学者たちは、女性たちに卵子を提供するよう求めているが、彼らはみな、その行為を異なるやり方で扱っている。「北東イングランド幹細胞研究所North East England Stem Cell Institute」の科学者たちは、7月27日、自分たちは、イギリスの「ヒトの受精および胚研究認可局Human Fertilisation and Embryology Authority」の認可を得たと発表した。研究のために卵子を提供する女性には、体外女性のコストの一部を支払うとのことである(『ネイチャー』442, 498; 200610.1038/442498aを参照〔リンク切れ。印刷版ではNature 442, 498 (03 August 2006)。原題は「News in brief」〕)。
 しかし、研究のための卵子提供を受け入れている、そのほかのヨーロッパ各国----たとえばスウェーデン----は、直接経費以上のいかなる支払いも禁止している。日本は、合併症のリスクのために卵子提供をすべて禁止している。一方、中国は、ほかの複数の国と同様、とくにこの問題に言及していない。
 アメリカ合州国では、全米アカデミーの委員会が、昨年〔2005年〕、女性たちは直接経費のみによって補償されるべきであると勧告した。このアプローチは、「カリフォルニア再生医療研究所California Institute for Regenerative Medicine」や、「ハーバード幹細胞研究所Harvard Stem Cell Institute」があるマサチューセッツ州に受け入れられてきた (『ネイチャー』 doi:10.1038/news060605-6; 2006を参照〔リンク切れ。原題は「Harvard enters human stem-cell race」〕)。しかし研究機関は、研究のための卵子を提供するよう、健康な女性たちに求めている。しかし、彼らの方針はさらにさまざまである。たとえば、カリフォルニア州法は、卵子を提供するために州外から来る女性たちの旅費を払うことを認めているようだが、ハーバード〔幹細胞研究所〕がこの問題をどう扱うかは定かではない。「現時点では、私たちは募集the searchをこの地域に限定しています」と、スポークスウーマンのB・D・コーレンは言う。
 科学者たちは、自分たちが材料を、それらがどのような由来なのかを心配することなく共有できる国際ガイドライン〔指針〕を求めている。それゆえ「国際幹細胞研究学会International Society for Stem Cell Research (ISSCR)」の特別作業班は、支払い〔補償〕問題を、ガイドラインづくりの大きな試みの一部として検討している。14カ国の科学者や倫理学者、法学者から構成されている、この特別作業班は、昨年〔2005年〕、韓国の幹細胞研究者黄禹錫〔ファン・ウソック〕による科学的不正の曝露の後、招集された。セラピューティック・クローニングに由来するヒト胚性幹細胞株の証拠を捏造していたことだけでなく、彼ら、数百人の女性の卵子にカネを払ったことについて嘘をつき、女性の部下から卵子を入手していたのだ。
〔2006年〕6月30日、ISSCRの特別作業班は、トロントでの年次総会で、ガイドライン草案を公表した。このガイドラインは、昨年〔2005年〕、全米アカデミーが提案した原則のほとんどを採用している。しかし、それらは卵子提供の問題については異なる。特別作業班は、幹細胞研究計画は各地域の監視組織によって審査されるべきである、とシンプルに提示することによって、支払いについては、よりリベラルな方針にドアを開いた〔可能性を残した〕。各地域の監視組織は「ヒト由来物質human materialsの提供のための、不当な誘因やそのほかの不当な動機がない」ことを確認しなければならない、と。何が「不当なundue」を意味するかは、各地域の監視組織にまかせられる。
 ハーバード医科大学の生物学者で、特別作業班の議長を務めたジョージ・デーリーは、これは、特別作業班が達成することのできた最良のコンセンサスである、というのは、特別研究班の科学者や倫理学者は、卵子ドナーがどのように扱われるべきかについて、あまりに激しく意見を異にしたからだ、と言う(「研究ボランティア、それとも臓器提供者?Research volunteers or organ donors?」を参照〔エリカ・チェックによる補足記事。原文からリンクあり。オンライン公表は同日。末尾参照。| doi:10.1038/442606a〕)。
 とはいえ、このガイドラインは重要だとみなされており、現在、ISSCRがこの文書を完成させる9月1日まで、パブリック・コメントのために公開されている。
「これらは、完全に科学者たち自身によってつくられたルールであるとみなされることになるでしょう」と、ハーバード幹細胞研究所のケヴィン・イーガンは言う。「自分たちはこうした問題を考えてきたということを示すことは、科学者たちによって、とても好都合なのです」

この記事についてのコメントを読んだり、投稿するには、本誌のニュースブログを訪ねてください。

あなたへの記事:『ネイチャー』より

〔補足記事〕研究ボランティア、それとも臓器ドナー?
Research volunteers or organ donors?

 支払い〔補償〕をめぐる意見の相違の多くは、卵子ドナーがどのようにみなされるべきかという疑問から生じている。イリノイ州エバンストンにあるノースウェスタン大学の生命倫理学者で、ISSCRの特別作業班にいるローリー・ゾロスZolothは、卵子提供は臓器提供と同様のものであり、それゆえ金銭面の考慮から自由であるべきである、と主張する。
「人はドナーに、卵巣過剰刺激症候群や感覚麻痺やマイナーな手術を経験するかどうか問うています。それから、まさにリアルな意味で、研究のためにつくられるであろう胚の作出という行為に参加するかどうかを問うているのです」と彼女は言う。「これは深刻に道徳的な意思表示です。私は、このことは深刻で思慮深い道徳的決定によって方向付けられるべきだと思います」。
 こうした卵子は、医療ではなく研究のために使われることになる----しかし、ゾロスは、だからこそ、それらはまず臓器移植なのだ、と主張する。もし科学者たちがいま卵子にカネを払い始めたら、その技術が臨床に移行したとき、支払いをストップすることは難しいだろう、と彼女は言う。
 しかし、やはり同特別作業班におり、オハイオ州クリーブランドのケースウェスタンリザーブ大学の生命倫理学者インソー・ヒュンは、卵子ドナーは、研究のために骨髄を提供する者のように、研究ボランティアとして扱われるべきだと主張する(解説「倫理学者と生物学者が卵子の値段を思案するEthicists and biologists ponder the price of eggs」参照)。そのような参加者は、一般的に、その時間や不快について補償されている。
 その一方で、同特別作業班のメンバーではない、ハーバード幹細胞研究所のケヴィン・イーガンは別の懸念を持っている。支払い〔補償〕を避けることは、女性が卵子提供を強制されうるというリスクを削減するであろう一方で、このことはその行為を、小児看護を買う余裕があるか、もしくは仕事を休むことのできる、裕福なドナーに限定することになるだろう。それゆえ研究が実施される卵子は、人口全体ではなく最も特権的な集団だけを示すことになる。「私は、それにかかわる女性のために行なう正しいことである最小限の費用で補償するというラインを保つことは、とても難しいと思います」と彼は言う。

エリカ・チェック

ネイチャー
オンライン公表:2006年8月9日付; | doi:10.1038/442606a
情報源:倫理学者と生物学者が卵子の値段を思案するEthicists and biologists ponder the price of eggs

特別リポート
ネイチャー
オンライン版公表:2006年8月9日; | doi:10.1038/442606a

卵子提供の健康影響は表面化するのに何十年かかかることもある
Health effects of egg donation may take decades to emerge

『ネイチャー』の特別リポートは、幹細胞研究のための卵子提供の倫理と経済を探求する。第1部では、エリカ・チェックが、ドナーへの支払いが供給を増やすかどうかを探った。ここ、第2部では、ヘレン・ピアソンが、ドナーが直面する長期間の健康リスクについて何が知られているかを問う。

ヘレン・ピアソン

 1989年、健康な39歳の女性が、自分の健康な卵子のいくらかを、自分の不妊の妹に提供した。赤ん坊を得るチャンスのために、である。ロンドンの「クロムウェル体外受精・不妊治療センターCromwell IVF and Fertility Centre」の医師は、彼女の卵巣に一群の卵子を成熟させるよう、そのドナーにホルモンを投与し、受精用の卵子6個を収集した。3個の胚が妹に移植され、2個が凍結された。1人の女の子の赤ん坊が生まれた。
 5年後、医師らは、凍結胚を廃棄するかどうかを訪ねるために、卵子ドナーに連絡を取った。彼らは、彼女が後期の結腸がんで、それが頭部にまで広がっていることを発見した。彼女は39歳の誕生日の直前に死んだ。
 医師らには、排卵誘発剤がその女性のがんを引き起こし、促進したのかどうかはわからない。しかし、この可能性は、クロムウェルの不妊専門家カマル・アウジャKamal Ahujaがこのケースを、卵子提供のリスクについて知られていることがあまりに少ないことを思い起こさせるものとして、報告することを促した(K. E. Ahuja and E. G. Simons, Hum. Reprod. 13, 227-231; 1998)。「私たちは動揺しました」と彼女は言う。
 生殖医療の専門家たちは、卵巣を刺激するのに使われている薬剤の長期リスクについて不十分な情報しかない、と言う。そうした行為は、体外受精(IVF)や補助生殖assisted reproduction〔介助出産?〕の増加にともない、過去25年間でますますありふれたこととなっている。しかし、こうした薬剤はある種のがんの発生に結びついているようだと指摘する研究もある。
 この疑問は、いまでは新たな精査を受けている。科学者らは幹細胞研究のために卵子を提供するよう健康な女性たちに求めている。このことは彼女らを、赤ちゃんという最終結果を得ることなく、卵巣刺激の潜在的リスクにさらすことになる(論説「ドナーの保護対策Safeguards for donors」を参照〔リンク切れ〕)。この問題を議論するために、サンフランシスコの「カリフォルニア生殖医療研究所 (CIRM) California Institute of Regenerative Medicine」は、専門家らによる会議を開催しており、来月も続けるという。イギリスの「ヒトの受精および胚研究認可局(HFEA) Human Fertilisation and Embryology Authority」もまた、研究のための卵子提供についての間近に迫った協議でこの問題に取り組むことになっている。
 この不確実性uncertaintyが、卵子を提供する女性たちが支払い〔補償〕を受けるかどうか、もしそうだとしたらいくらにするかについてのコンセンサスを得ることを、より困難にしている(「倫理学者と生物学者が卵子の値段を思案するEthicists and biologists ponder the price of eggs」参照)。「この議論は、カネよりも長期リスクの評価を重視すべきです」とアウジャは言う。
 体外受精もしくは卵子提供のための卵巣刺激のあいだ、女性たちは、複数の卵子を自発的に成熟するよう卵巣を刺激する薬剤を投与される(「卵子提供にかかわることWhat egg donation involves」を参照〔原文にリンクあり。末尾参照〕)。医師らは、このことには気分の不調から感染にいたる副作用がありうることを知っている。最も深刻なのは、卵巣過剰刺激症候群であり、この薬剤を投与された女性のうち約6パーセントに、深刻なかたちで影響をおよぼす。30個以上の卵子が一度に発生し始め、液体が血液から漏れだして腹部にたまり、吐き気や〔腹部の〕傍聴、そしてごくまれに腎機能障害や死亡にいたることさえある。
 卵巣刺激がどのくらいの頻度で悲劇的な副作用を起こすのか、情報はわずかしかない、と、オランダのナイメーヘンにあるラドバウドRadboud大学医科センターの産婦人科教授ディディ・ブラアトDidi Braat教授は言う。というのは、医師らはそのようなケースを報告することに気乗りしないことがしばしばであり、報告しなければならないことはめったにないからだ、と。しかし、死亡は、例外的なことだと考えられている。ヨーロッパ・ヒト生殖発生学会の今年度の会議で報告された研究では、ブラアトと彼女の同僚は、1984年から2006年のあいだにそうした手続きを経験した女性約10万人の医療記録から、体外女性にはっきりと結びつく死亡例はわずか6例であることを明らかにした。
 それゆえ専門家のなかには、むしろ排卵誘発剤の長期リスクについて心配する者もいる。たとえば1990年代には、排卵誘発剤と乳がんや卵巣がんとの結びつきを、がんがどれだけ促進されるかは不明瞭ではあるものの、指摘する研究もあった。ある研究は、1年以上、クエン酸クロミフェンclomiphene citrateと呼ばれる卵巣刺激剤を投与された女性は、一般人口と比較して、卵巣がん発生のリスクが11倍ある、と指摘した (M. A. Rossing et al. N. Engl. J. Med. 331, 771-776; 1994)。
 しかし、こうした研究は議論を読んでいる。女性を疾病にかかりやすくさせているのは、排卵誘発剤ではなく、不妊症infertility〔不妊性?〕であるかもしれない。女性の生殖にかかわる生活reproductive lives〔性生活?〕の別の側面は卵巣がんや乳がんに影響する----たとえば、妊娠は、腫瘍に対する保護となると考えられている。また卵巣がんは、どのようなつながりを見極めるのに十分なほどのサンプルを集めることは困難である。
 メリーランド州ベセスダBethesdaにある、米国立がんセンターのルイーズ・ブリントンとその同僚らは、これまでで最も包括的な研究の1つにおいて、そうした要因を比較対照controlしようと試みた。彼女らは、1965年から1988年のあいだに卵巣刺激剤を服用した女性1万2000人以上の医療記録を集めた。同チームは、乳がんや卵巣がんについては統計的に有意な増加を見つけなかったが、そうした女性は、約1.8倍、子宮がんを発生しやすいことを発見した(M. D. Althuis et al. Am. J. Epidemiol. 161, 607-615; 2005)
 こうした研究は、卵巣刺激のリスクはたいしたことではないと、多くの専門家たちを安心させてきた。しかし、こうした問題を研究するブリントンらは、全体像はまだ不完全である、と言う。ブリントンの研究は、主に、クエン酸クロルフェミンを服用した女性にかかわるもので、1980年代に体外受精のために導入されたゴナドトロピン・ホルモンgonadotropin hormonesにかかわるものではない。研究者らは、新しい薬剤を服用している、十分な数の女性を研究するのに10年かそこらの時間しか持たないが、その女性が50歳、60歳になるまでには、さらなるがんが発生するのだ。
 また、研究者には、不妊女性についての研究が卵子ドナーに一般化されうるかどうか、わからない。卵子ドナーは、ふつう、より若くて、より健康である。サンフランシスコにあるカリフォルニア大学の疫学者マリー・クロンハンCroughanは、ドナーはがんのリスクが低いことを指摘する未公表データを持っている。しかし「こうした女性を未来まで追跡調査するfollowことが重要です」と彼女は言う。
 彼女やそのほかの専門家たちは、体外受精治療を受けたり、卵子を提供したことのある女性を追跡調査するために、もっと広範囲の調査を求めている。卵巣刺激の長期的影響の大規模調査が、少なくとも1つ、オランダで進行中である。しかし、そうした試みを誰が駆り立てるのが不明瞭である。とりわけ、民間の不妊クリニックは、自分たちが使っている薬剤の潜在的リスクを見つけ出すことには、ほとんど興味を持たないだろう。アウジャは、たとえばイギリスのHFEAのような当局がそのような調査をコーディネイトできるだろう、と指摘する。
 女性たちに卵子を求める研究者たちは、健康リスクを抑制することに一役買うべきだと主張する者もいる。「そこにはある種の倫理的義務があります」と、カリフォルニア州にあるスタンフォード大学生物医学倫理センターのミルドレッド・チョーは言う。9月のCIRMの会議は、こうしたリスクに焦点をあて、同研究所の研究の過程で集められたらしい関連データがどんなものであるかを議論する。
「そうしたリスクがどんなものであるか、私たちにはわからないということは、人々にとって、その同意プロセスの過程で、重要です。私たちはそうしたリスクについて知るべきである、ということと同様に」とチョーは言う。たとえば、ハーバード幹細胞研究所のケヴィン・イーガンは、自分たちのグループは、卵子ドナーにリスクについて話し、もし女性が卵巣刺激症候群の徴候を示したときにはその手続きを中止する、と言う。
 もしそうしたリスクが前もって明らかにならないのならば、広く公表された悲劇1つが、ドナーを見つける努力を殺すことになるだろう、と、テキサス州ヒューストンのベイラー医科大学の産科学および婦人科学教授のジョン・バスターは付け加える。「もし、1人の女性が、幹細胞研究のための卵子提供のあいだに心不全を起こせば、そのことは、首尾よく終わることはないでしょう」。

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あなたへの記事:『ネイチャー』より

〔補足記事〕卵子提供にかかわること
What egg donation involves

*典型的なプロトコルのおいては、女性たちは、1〜2週間のあいだ、ゴナドロロピン放出ホルモン・アゴニスト〔作用薬〕を服用し、下垂体が排卵を誘発するのを止める。
*彼女らは次に、複数の卵子を含む卵胞の発生をうながす、卵胞刺激ホルモンのようなゴナドトロピンを注射する。
*第3のホルモンが、卵子の最後の成熟をうながす。
*膣の壁を通じて卵巣に指される針で、卵子が集められる。

ネイチャー
オンライン公表:2006年8月9日;| doi:10.1038/442607a
情報源:卵子提供の健康影響は表面化するのに何十年かかかることもあるHealth effects of egg donation may take decades to emerge

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