月刊文芸春秋連載「新書時評」2019年7月号掲載分の生原稿です。文春オンラインがスタートした直後はコンテンツ不足だったのかネット版になっていたけれど最近は電子化されていないようなのでこちらで生原稿を挙げておきます。古市『平成くん、さようなら』は大塚の紹介で知って読んだけれど面白かった。 ******** 改元フィーバーから少し時が経って冷静に振り返る余裕も出てきた頃か。そのタイミングでお勧めした…
ネット記事の図書館保存はできないか
調べ物をしていて過去の月刊『現代』の記事を読みたくなった。『現代』なら合本化されて大学図書館の書庫にあるので時間効率的にとても助かる。 同じことがネット記事ではできない。過去記事のアーカイブが案外とあっさり消えてしまうし、そうなるともう探しようもない。 図書館が雑誌を収蔵していた延長上にネット記事のアーカイブを保存する方法が確立され、印刷メディアの収集保存とシームレスに接続されないものか。Cini…
殺して、忘れる社会
10月5日夜、「メディア分析ラボ」にお呼ばれされて中沢明子さん、新雅史さんと話してきた。 そこで話した内容が「忘却」をテーマとしており、私の登壇者紹介にも『殺して、忘れて社会』が含まれていたので、改めて自著を読み返してみた。そして、その序文に書かれた内容はーーアメリカ社会についてはトランプ大統領登場後に通用するか疑問もあるが、日本に関しては今のほうが時代にあっている感覚を強く持った。アマゾンで…