「トピックス」カテゴリに分類された記事のアーカイブです。

第36回 遺伝子特許、脳トレ、電子的選挙活動

立夏も過ぎ、木々の緑が輝く東京。故郷に帰ったり腰痛に悩まされたりなどなど、メンバーそれぞれの連休を振り返ったのち、今回もはりきってトークを始めます。粥川は「遺伝子特許」に関わる訴訟について。山下は「『脳トレには効果がない』問題」。赤木は「ネット上の選挙活動」とTwitterの使用について取り上げています。
収録はもはやおなじみかもしれない、ルノアール大久保店3号会議室。
(2010年5月12日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第36回を視聴

 

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:30]
粥川のトピックは「遺伝子特許をめぐる訴訟」。昨年5月、乳がんや子宮がん診断を行う際に参照される遺伝子「BRCA1」や「BRCA2」に関する特許を持つ、米ミリアド・ジェネティクス社、ユタ大学リサーチ・ファウンデーションに対して訴訟が起こされた。米連邦地裁での結果を紹介し、(遺伝子)特許の在り方について考える。

> Breast cancer gene patents judged invalid : Nature News
> Joseph Stiglitz: The Case Against Gene Patents - WSJ.com

 
◇chapter 2 [TIME 0:30~0:57]
「脳トレには効果がない」? 山下は『Nature』に掲載された論文、ニンテンドーDSのゲームを監修した川島隆太教授の発言、BBCによる調査結果などを紹介。「脳の活性化がみられる」とは何を意味するのか? 「十分に検証・証明されていない科学が教育や介護、商業と結びつくことの弊害」「実は運動こそ脳の活性化に有効」「そもそもアタマが良いってどういうこと?」など。
> Can You Train Your Brain?(BBC)
> Brain Test Britain - About the brain training games(BBC)

 
◇chapter 3 [TIME 0:57~1:18]
赤木は自らの連載と絡めて「インターネット上での選挙活動」を取り上げる。改定公職選挙法(案)によれば、「ホームページ」「ブログ」を使用した選挙活動はOK、「ツイッター」「メール」はNGだという。赤木がその規定を是とする理由とは? その一方、武田は「公平さの担保」という視点からの疑問を提示する。
> 【赤木智弘の眼光紙背】Twitterでの選挙活動が解禁されなくてよかった
> 超初心者向けのすげー基本的なTwitter用語集(聴く耳を持たない(片方しか))

 

第35回 腰痛、エビデンス、非実在青少年。

今回もUSTREAM中継しつつ、武田は枕ではネット上のサービスによって手軽になった「生中継」の功罪についてコメント。そして粥川は自らの経験と考察を以て「腰痛」について。山下は前回も取り上げたサイモン・シンについての話題から。赤木は東京都青少年健全育成条例の改正問題について取り上げる。
収録はおなじみ、ルノアール大久保店3号会議室です。
(2010年4月9日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第35回を視聴

収録の様子はこちらからご覧いただけます(USTREAM)>>


 

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:49]
「腰痛は社会問題である」として、腰痛による社会的損失、そして腰痛には生物・医学的な因子(理由)だけでなく、心理・社会的な因子も存在していることを説明する粥川。ルドルフ・フィルヒョーの「医学は社会科学であり、政治は大きな規模における医学に他ならない」という言葉を挙げつつ、「腰痛問題」を社会的・経済的な観点から考える端緒を示す。

> JCcast 第14回 腰痛と道路特定財源問題
> iliholi03 (イリホリ03)(エクスナレッジ)
> 腰痛治療最前線—TMSジャパン(『腰痛ガイドブック』)

 
 
◇chapter 2 [TIME 0:49~1:12]
前回のJCcastでも紹介した『代替医療のトリック』著者のサイモン・シン(Saimon Thin)が、名誉毀損で訴えられた。シンが英・ガーディアン紙に寄稿した記事を基に、英国カイロプラクティック協会(BCA)が告訴。SLAPP性を持ちつつも、裁判の結果は代替医療における「エビデンス(《科学的な》証拠・根拠)の価値」を思考させるきっかけになったようだ。
> サイモン シン/エツァート エルンスト『代替医療のトリック』(新潮社)
> 忘却からの帰還: 英国カイロプラクティック協会が、"Trick or Treatment"のSimon Singhを訴える
> Simon Singh's 'resounding victory' raises hope of libel reform(guardian)
> The battle for libel reform has only begun(guardian)

 
 
◇chapter 3 [TIME 1:12~1:43]
「非実在青少年」までも対象にすることが提起され話題となった東京都青少年健全育成条例改正案。継続審議となった「東京都青少年の健全な育成に関する条例の一部を改正する条例」が(図らずも?)提示した問題とは。改正案の内容と推移を辿りながら、描写・表現に対する規制は如何に議論されるべきなのかを探る。
> 『今回の都の条例は、児童ポルノ規制を隠れ蓑にした、メディアへの政治介入に、検閲に情報統制、治安維持法そのものなのでは??』(松山せいじ氏)
> 『エロ規制はあったが、ロリ規制がなかった』(猪瀬直樹氏)
> 「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案 質問回答集」の作成について(東京都)
> 「文化が滅びる」——都条例「非実在青少年」にちばてつやさん、永井豪さんら危機感(ITmedia)

第34回 ライフまたはハッピー・チャンスの在り方

収録をUSTREAMで生中継! してみましたが、ご覧頂けましたか。『新しいメディアにはその“切なさ”を知るためにも挑戦してみる(武田)」JCcast、第34回は粥川が「ライフチャンス格差」、山下が書籍『代替医療』をベースに、そして赤木は「孤独死と幸福度」について話題を提供。健康に、または幸福に生きる可能性はいかに在るのか。
収録はおなじみ、ルノアール大久保店3号会議室。たっぷり2時間、喋りっぱなしです。
(10年3月3日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第34回を視聴

収録の様子はこちらからご覧いただけます(USTREAM)>>


 

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:41]
イギリスの疫学者マイケル・マーモット教授率いるチームが公表した報告書『Fair Society, Healthy Lives』。これをトピックの基点に、経済格差と健康格差の相関(という前提)を確認した後、粥川は格差を解消することが低所得者層だけでなく「全ての人びとにとって」メリットがあるとの社説(ニューサイエンティスト)を紹介。これを受けて武田、赤木、山下がコメント、報告書の意味を探る。

> Healthy living is cut short by 17 years for poorest in Britain(The Guardian)
> Act early in life to close health gaps across society(New Scientist)
> Act early in life to close health gaps across society | When social factors trump biology(New Scientist)

 
◇chapter 2 [TIME 0:41~1:13]
現与党の民主党は漢方、あんま・マッサージ・指圧、鍼灸、音楽療法などの「相補・代替医療」を「統合医療」として科学的根拠を確立する旨を表明している。代替医療、あるいは統合医療とは何か? 山下が紹介する書籍『代替医療のトリック』では「代替医療の大半にはプラセボ効果を上回る効果がない」との評価が示されている。さて、プラセボ効果ばつぐん?な代替医療は是か、否か?

> サイモン シン/エツァート エルンスト『代替医療のトリック』(新潮社)
> 民主党:政策 > 厚生労働 > INDEX2009医療政策<詳細版>
> ホメオパシー(Wikipedia)

 
◇chapter 3 [TIME 1:13~1:58]
2010年1月、NHKスペシャルで放送された『無縁社会 〜“無縁死”3万2千人の衝撃〜』には「明日は我が身」と悲観する反応が多く寄せられた。しかし、「無縁であること(死)」「孤独であること(死)」は本当に悲惨なのか。そして現在の社会で「幸福」とされていること(正社員であること、結婚すること、家を持つこと etc.)は、はたして本当に幸福なのだろうか? ……やっぱり、それが幸福なのかも? 多様化する価値観と、残り続ける規範意識に揺れる「幸福」。

> NHKスペシャル|無縁社会 〜“無縁死” 3万2千人の衝撃〜
> 【赤木智弘の眼光紙背】無縁のままでも安心して死ねる社会を
> さとり世代とは (サトリセダイとは) - ニコニコ大百科

第33回 肉と血と肉とオカネ。身体の換金。

年が明けて初の収録となる第33回。収録から1ヶ月を経てようやく公開された今回のJCcastで扱われたのは、臓器提供と売血、ダイエット。カラダと倫理、オカネに絡むトピック三題でセッションを展開します。身体の換金は、是か否か。
収録はおなじみ、ルノアール大久保店3号会議室にて。
(10年1月27日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第33回を視聴

 

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:27]
粥川が取り上げたのは「再編される臓器移植のルール」。イランには合法的に臓器(主に腎臓)を売買する制度が存在しているという。イスラエルなど各国での臓器提供者確保に向けた議論、取り組みを引きながら「公正性のあるルール」のかたちについて考える。臓器移植にまつわる技術・倫理的な問題とは。

> Compensation for organ donation - Haaretz - Israel News
> "The Meat Market" Tackling the Organ Shortage - WSJ.com

 
◇chapter 2 [TIME 0:27~0:53]
「献血と売血」。1964年「ライシャワー事件」をきっかけに、日本の売血は終焉を迎えた。こんにちでは献血に頼る輸血用血液の不足が指摘されているが、それに対し、一部では「売血を復活させれば良い」という反応も。赤木は日本における輸血用血液の確保に向けた制度を振り返り、貧困問題と絡めて「血液」の問題を考える。粥川は新薬治験などの例を挙げ、

> 「尋常じゃない」若者の献血離れ 将来に不安、献血年齢一部引き下げ(J-CASTニュース)
> 血液事業の歩み(日本赤十字社)
> 青木繁之『安全な血液を求めて ─危ない血液はもういらない─ 』(アドスリー)

【お知らせ】
3月6日(土)、新宿・ネイキッドロフトでのイベントに赤木が出演。津田大介さん(@tsuda)、仲俣暁生さん(@solar1964)とともに『Twitterは何を反映し、何を生み出すのか?』をテーマに鼎談を行います。くわしくはこちらから >>
 
 
◇chapter 3 [TIME 0:53~1:25]
お正月太り著しいような気がするらしい山下が展開するのは「ダイエット・トーク」。食事制限・療法の重要さは認識されつつも、さまざまなダイエット方法が雑誌等で紹介され、そのたびに「○○ダイエット」ブームが生まれる。「メタボリックシンドローム」への対策も国を挙げて進められており、ダイエットへの異常な熱意から拒食症や過食症を患う「副作用」も無視できない。それでも拭えない「ダイエット妄信」の理由とは?

> ダイエットをするなら - gooダイエット
> BMI判定(あいち健康プラザ)
> メタボリックシンドロームを予防しよう(厚生労働省)

第32回 遺伝子と神経幹細胞治療(だったのかな?)、なう。

井の頭公園の鴨が減ったらしい。都市における自然環境問題……をマクラに、今月も注目トピック三題を取り上げる。粥川は「デコード・ジェネティクス社破産」、山下は「神経幹細胞(?)移植に関する続報」、赤木は「Twitter本を通して考える」。
JCcast 第32回の収録はルノアール大久保店1号会議室にて。
(09年11月25日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第32回を視聴

 

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:24]
アイスランドの企業、デコード・ジェネティクス社の破産から、粥川は何を考えたのか。1996年に設立されたこの「ゲノミクス企業」は、アイスランドの人々からデータを集め、疾患の原因となる因子の特定に取り組んで来た。また一般消費者向けのDNA分析サービスも行なっていたという。破産し、さらに他の資本が入ることで起こりうる問題とは?

> デコード・ジェネティクス社破産(みずもり亭日誌2.0)
> A Genetics Company Fails, Its Research Too Complex
> Pioneer of personalised genetic tests files for bankruptcy
> Icelandic gene pioneer Decode files for bankruptcy
> Privacy fears as DNA testing firm deCODE Genetics goes bust

 
◇chapter 2 [TIME 0:24~0:51]
山下は、JCcast第24回で取り上げた「神経幹細胞の腫瘍化」の続報となるレポート。以前取り上げたイスラエルの研究チームによる報告に対する反論が米国・バーナム研究所によって提示された。2つの報告を比較することで見える、モスクワで行なわれた(とされている)「ヒト胎児性幹細胞の移植」について考えるべき問題点とは。
> JCcast第24回 トピックス二題
> A safer stem cell: on guard against cancer. (2009) Nature Medicine 15, 999 - 1001
> Dr.Evan Y. Snyder

 
◇chapter 3 [TIME 0:51~1:31]
”tsuda(つだ)る”でおなじみ?の津田大介氏による『Twitter社会論』を下敷きに、赤木はTwitter Timelineにおいて「つぶやき」が波紋となって広がるしくみを説明し、書籍の中に挙げられたTwitterのいくつかの機能について検討する。Twitterは「インターネットと同じ歴史」を辿るのか? その行き先について考える。
> Twitter
> Twitter公式ナビゲーター twinavi:使い方ガイド
> 津田大介『Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』(洋泉社,2009)
> jkrums@5:36 AM Jan 16th(Twitter)
> コグレ マサト, いしたに まさき『ツイッター 140文字が世界を変える』(毎日コミュニケーションズ,2009)
> USTREAM

第31回 科学ジャーナリズムとWikipediaとワクチン

挨拶もそこそこに、まずは粥川が書籍『ロボトミスト』の書評から、精神外科として知られる「ロボトミー」を巡る思考を経て、国内外の科学ジャーナリズムの在り方についてなど。赤木は「Wikipediaは肥だめか」問題。(もしもそれが肥だめならば)そこにある萌芽の可能性とは? そして山下は接種が始まった新型インフルエンザワクチンをはじめとする「“ワクチン”の有効性」について。
JCcast 第31回、収録はおなじみ、ルノアール大久保店3号会議室にて。
(09年10月30日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第31回を視聴

◇chapter 1 [TIME 0:00~0:35]
粥川は2009年7月に発売された書籍『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行った医師の栄光と失墜』を取り上げ、この本にみられる仕事をひとつのきっかけとした医療技術と生命倫理の在り方、人権との関係についての再思考を提案する。さらに科学(医療)技術ジャーナリズムの在り方について考える。「日本でも、同様の仕事を成すことはできるのだろうか」。

> 『ロボトミスト 3400回ロボトミー手術を行なった医師の栄光と失墜』(ランダムハウス講談社)
> ロボトミスト : 書評 : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
> 『医学探偵 ジョン・スノウ  コレラとブロード・ストリートの井戸の謎』(日本評論社)
> 『幹細胞WARS(ウォーズ)―幹細胞の獲得と制御をめぐる国際競争』(一灯舎)

 
◇chapter 2 [TIME 0:35~1:07]
『Wikipediaはネットの肥だめ』? アスキー創業者・西和彦氏によるコラムやインタビュー記事が注目されたことを受けて、赤木が「Wikipediaは集合知なのか」という疑問を投げかける。これを基点に「(ネット上の)情報に対する接し方・リテラシー」や「Wikipediaの“可能性”」について指摘、さらに検証・反証可能性の確保による情報の補強・深化への期待をにじませる。
> アゴラ : Wikipediaはネットの肥溜 - 西和彦
> 「ウィキペディアはネットの肥溜」 西和彦の過激批判の「真意」 : J-CASTニュース
> Wikipedia:自分自身の記事をつくらない - Wikipedia(ガイドライン記事)
> ゲーム会社、テクモがWikipediaを改ざん! 指摘をうけるまでに(トレビアンニュース)
> 『ウェブ進化論』(梅田 望夫,筑摩書房)
> 毎日新聞“Wikipediaに犯行予告”と誤報 時刻表示を勘違いか、実は犯行後(ITmedia)
> 【赤木智弘の眼光紙背】急いては事を仕損じる(ライブドアニュース)
> 精神外科 - Yahoo!百科事典

 
◇chapter 3 [TIME 1:07~1:31]
ワクチンの有効性と限界——季節性インフルエンザの時期になり、新型インフルエンザのパンデミックも進む中、ワクチンの使用効果について疑問を提示する雑誌記事なども目立ち始めた。山下は統計による評価を引きながら、今後のワクチン接種に関するの情報の収集と、それに対する批判に向けた意識の必要性について考える。
> 厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報:ワクチン関連情報
> とりゆりWeb(鳥集徹氏)
> コクラン共同計画

第30回 幹細胞、選挙、選挙。

“日本で最も幹細胞ネタが聞けるPodcast”として名を馳せるJCcast。記念すべき(?)第30回、第1部は粥川がアメリカを舞台にした「幹細胞ベンチャー」にまつわる訴訟問題を取り上げ、そこから生じるであろう問題を指摘する。第2部・第3部は赤木・山下組が選挙ネタ。今般の衆院選で積極的に展開された(自民党の)ネガティブキャンペーンについてと、前回に続き「投票行動」について取り上げる。
JCcast 第30回、収録はおなじみのルノアール大久保店、1号会議室にて。
(09年9月30日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第30回を視聴

◇第30回 chapter 1 [TIME 0:00~0:24]
米・商品取引委員会(SEC)が、「誇大広告(hype)」で投資家たちを騙したとして、ある幹細胞ベンチャーとその元幹部2人をシアトルの連邦地方裁判所に提訴。この企業が宣伝し、その株価の上昇へと繋がった幹細胞に関する発見が「実用に至るか否かが判別されるまでには何年もかかることを認識していながら、その事実を隠していた」というのが理由だ。この訴訟を紹介し、幹細胞治療や研究への影響を懸念し、指摘する粥川。

> Stem cell company charged with hype - September 10, 2009
> SEC sues CellCyte and its executives
> SEC Charges Seattle-Area Biotech Company With Fraudulently Hyping Stem Cell Breakthrough
> その翻訳(粥川)


◇第30回 chapter 2 [TIME 0:24~0:52]
民主党・鳩山党首にそっくりなキャラクターが登場するCMや、労働組合との繋がりを強調して批判するパンフレットの製作など、今般の衆議院議員選挙の選挙活動において、自民党は積極的なネガティブキャンペーンを展開した。その“成果”とは何だったのか。赤木はキャンペーンの内容や、有権者の反応に関する調査結果を紹介。これを基点に、政党による広告の問題点などを考える。

> 自由民主党|日本の未来が、危ない。それでも「民主党政策」に期待しますか?
> 知ってドッキリ民主党 これが本性だ!!【PDF】
> 知ってビックリ民主党 これが実態だ!!【PDF】


◇第30回 chapter 3 [TIME 0:52~1:15]
「この2人、どちらが“有能”そう?」。前回、見た目(外見)から受ける印象と投票行動との相関性を示した論文を紹介した山下(その著者たちは研究を進め、投票行動が脳内のある部分—— 自律神経と情動・感情の生成に関わる部位との関連性を示した)。今回は東京大学大学院・加藤淳子教授らの研究を紹介し、候補者への感情に関わる脳の活動を追いながら、さらに投票行動と「印象」との関係性を考える。

> Neural Correlates of Attitude Change Following Positive and Negative Advertisements. (2009).Katoh et al.,Front Behav Neurosci. 2009; 3: 6.
> "ニューロ・イメージングで政治行動の何が分かるか?(『月刊 バイオインダストリー』 2009年6月号)">
> "特集 ニューロポリティックス,ニューロエコノミックス(『レヴァイアサン』44号)">
> "情動 (Wikipedia)">

第29回 「政権交代選挙」を巡って

民主党が第一党の位置を占めて政権交代を実現、自民党が結党以来の大敗を喫する“歴史的な”選挙となった、第45回衆議院議員選挙。今回の選挙を、「生命倫理」を巡る行政の在り方と、投票行動を巡る意識の在り方など「JCcast的観点」から考える。
JCcast 第29回、収録はルノアール大久保店、1号会議室にて。
(09年9月2日収録)


参加メンバー
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第29回を視聴

◇第29回 chapter 1 [TIME 0:00~0:30]
「生命倫理」が争点になる国、ならない国—— 粥川は先のアメリカ大統領選挙と比較しながら、生命倫理行政の在り方を基点に今回の選挙を振り返る。“生命への介入”に関する多くの「ルール」が策定されていながらも「法律」として成立していない国内の現状を指摘し、「脱官僚」を掲げた民主党による今後の取り組みや、生命を巡る「法の在り方」について考える。

> REMOVING BARRIERS TO RESPONSIBLE SCIENTIFIC RESEARCH INVOLVING HUMAN STEM CELLS(オバマ大統領による幹細胞研究への規制緩和命令)
  >> その翻訳(粥川)
> Signing of Stem Cell Executive Order and Scientific Integrity Presidential Memorandum(規制緩和命令に署名したオバマ大統領のスピーチ)
> ぬで島次郎「生命倫理は国政選挙の争点にならないか」
> ぬで島次郎・小門穂「生命倫理を社会全体の議論にするために―フランス「全国民会議」調査から考える―」
> ぬで島次郎『先端医療のルール』(講談社現代新書)


◇第29回 chapter 2 [TIME 0:30~0:55]
「今回の選挙、皆さんはどんな基準で投票されました?」。山下は、2005年にアメリカで発表された論文(*)を引き、候補者の外見から受ける印象が、投票行動に作用している可能性を指摘。自らも「本当に、合理的な判断から投票していたのか」という疑問を提示し、論文を基点にトークを展開する。終盤には「どうなっちゃうんですかね、これからの日本は?」など。

<注:非常にわかりにくい紹介で、かつ訂正・補足の必要もありましたので、リンク集の下で再度説明しています。よろしくお願い致します。山下>

(*)Inferences of Competence from Faces Predict Election Outcomes(2005).Todorov et al Science 308:1623-1626.

> 中日新聞:<本紙出口調査分析> 「生活密着」に期待感:09総選挙(CHUNICHI Web)
> 選挙でも第一印象が重要 米プリンストン大の研究 AFP
  >> Ballew&Todorov(2007) PNAS 104:17948-17953.
> What's in That Face? A Candidate's Future (NYtimes)
> 『現代政治学叢書5 投票行動』(三宅一郎,東京大学出版会)
> 『人は見た目が9割』(竹内一郎,新潮社)


紹介したのは2005年に発表されたもので、選挙のときに僕たちは、無意識的に候補者の「有能さ(competence)」を比較して投票している可能性があることを示した論文。

・実験①
 00,02,04年の米国上院と02,04年の下院議員選挙の選挙区ごとに対立する候補者二人の白黒顔写真を、彼らをまったく知らない被験者にみせ、どちらが「有能そうか」と質問し選ばせました。04年の上院選挙のみ投票日の2週間前に実験を行っています。

→ 実際の当選者と次点候補者の写真が使われています。他の立候補者は除外されています。先入観やに何かしらの情報を持っていると、この実験は無に帰されるので、知らない候補者を見て選んでもらう必要があります。そのためにプリンストン大学のあるニュージャージー州の選挙やマケイン、ケリー、ヒラリーなど正副大統領候補、有名な候補者がいる選挙は除かれています。米国は日本より広いので、他の選挙区の候補者は知らないと想像するのは難しくないでしょう。特に下院選挙は二年ごとに435もの議席が争われています。上院は同じく二年ごとに33-4議席が改選されています。とはいえ、選挙後に日本のように良くも悪くも様々な点で注目されることもあるので(!?)、既に知っている候補者に出くわしたときのデータは除かれています(これなら日本でもなんとか設計できそうな気がします)。また、写真はカラーや背景を処理され、民主党と共和党、当選者と落選者とが偏らないようにバランスをとって左右に配置されています。

結果①-1
 すると、より多くの人に「有能そう」だと思われた候補者が実際の選挙で当選していました。上院選挙では71.6%、下院選挙では66.8%が一致していました。共にp<0.001なのでこれが偶然起こりうる確率は0.1%以下です(統計的に有意に差があるとされるのは、pが0.05より小さい場合です)。
結果①-2 (Fig.1B)
 さらに、各選挙で比べてみると「competence」と実際に行われた投票とに相関関係が見られました。対立候補者より「competence」で大きく上回る候補者ほど実際の投票では差をつけて当選し、「competence」の差が縮まるほど選挙で拮抗し、「competence」で負けると実際の選挙でも落選するというリニアな相関関係がみられました。

→ 結果①より「competence」と思われた人が当選し、結果②より候補者たちの「competence」の差と得票率が相関することが示されました。とはいえ、相関係数は最も高いもので上院選挙の0.44、もっとも低いもので2002年の下院選挙で0.37。ですから、強い相関関係が見られるわけではありません(この点はラジオでは強い相関があると話しています。訂正してお詫び申し上げます)。この相関関係から逸脱している7つの選挙をみると、非常に興味深い現象がみられます。そのうち6つは「competence」が低くとも当選した原因として、現職だったために有利だったと考察されています。しかし、一つは現職の候補者が出馬しない選挙でした。それは、2004年に行われたイリノイ州の上院選挙で、なんと当選したのは、オバマ大統領でした。一説には対立候補者に問題があったようですが、こんなところからオバマの「実力」がみえるのかもしれません。

・実験②
 被験者に写真を見せる時間と判断を下すまでの時間を約1秒にして、同様の実験を行いました。

→ これは考える時間を与えないように、意識的に選択できないようにするために行っています。それまでは、質問票をつかったりして、特に制限時間を設けていませんでした。

結果②
 時間を短縮したことによる影響はほとんどなく、実験①とほぼ同じようにより多くの人に「competence」だと思われた候補者が実際の選挙で当選し、相関関係も生じていました。

・実験③
 被験者に「competence」ではなく、特に情報を与えられるわけではないが実際の投票を想定して候補者を選んでもらいました。

結果③
 「competence」と想定投票の間により強い相関関係がみられた。

→「competence」に対する相関性を比べると、実験③より実験①の相関性が弱い。それは本当の選挙では「competence」を感じたあとに、様々な候補者の情報を得ることになり、その影響が弱くなったのだと著者たちは書いています。このあたりはラジオで説明が抜けています。お詫びいたします。

その他
 「competence」以外の要因を調べるため、被験者に有能さ(competence)、知性(intelligence)、指導力(leadership)、誠実性(honesty)、信頼性(trustworthiness)、カリスマ性(charisma)と好感度(likability)や、「年齢」、「魅力」、「親近感」なども調べましたが、関連は示されませんでした。なお、論文では説明した順序で実験が行われているわけではありません。

第28回 常岡さんの見たアフガニスタン(と『東のエデン』)

ジャーナリストの常岡浩介さんをゲストに迎えてお話を伺う。
アフガニスタンにはタリバーン誕生前夜の1993年からたびたび訪れ、今春にもタリバーン幹部への取材を行なった常岡さん。先ごろ、アメリカはイラク都市部から撤退する一方でアフガニスタンへの増派を決めた。そして次期大統領選挙も行なわれようとするいま、彼の地はどんな状況にあり、人々は何を求めているのか——
JCcast 第28回。収録は定位置となりつつあるルノアール大久保店、3号会議室。
(09年7月29日収録)


参加メンバー
・常岡浩介氏(ゲスト)
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司

 

◆第28回を視聴

 

◇第28回 chapter 1 [TIME 0:00~0:30]
そもそも、タリバーンあるいはイスラム原理主義者たちは「反米」ではなかった—— 目標とするのは自らの理想とするイスラム国家の成立であり、アメリカに対抗・対立することではないと説明する常岡氏。しかし”9.11“と前後して、アメリカとの対立軸が描かれがちなアフガニスタン、タリバーンについて、粥川が聞く。

> シェルコの情報公開(常岡浩介)
> 『ロシア 語られない戦争』(常岡浩介著 アスキー新書)
> JCcast 第5回 常岡浩介氏を迎えて
> JCcast 第15回 常岡浩介氏を迎えて #2
> 常岡浩介氏のアフガニスタン報告(1)
> sherko@アフガニスタン('93)
> ペシャワルふにゃふにゃの旅('97)
> 命のふち
> アフガニスタン 聖戦の名のもとに


◇第28回 chapter 2 [TIME 0:30~1:15]
インタビュアーは、山下にバトンタッチ。常岡氏のコメントを受けながらアフガニスタンの歴史を辿った上で、タリバーン誕生から同政権の崩壊、そして再興しつつある現在までを聞く。アフガニスタンの歴史を織りなし、複雑に入り組んだ国家の利害と組織の勢力争い。権力、武力、安定……いま、アフガニスタンの民衆がタリバーンを求める理由とは? そして、日本に求められているものとは。

> 駐日アフガニスタン大使館
> アフガニスタン・イスラム共和国 基礎データ(外務省)
> ペシャワール会 Peshawar-kai 


◇第28回 chapter 3 [TIME 1:15~1:43]
「アニメ『東のエデン』は、赤木の『希望は戦争』をストーリー(映像)化した作品ではないか?」 —— 常岡氏からのメールをきっかけに、『東のエデン』を以て自著を振り返る赤木。それぞれに示された「人間への期待」とは? 戦場を見て来た常岡氏、そして「戦争を希望」しながらも「私を戦争に向かわせないで欲しいと望む」赤木は、この作品をどうみたのか。

> 『東のエデン』公式サイト
> 深夜のシマネコ(赤木智弘)
> 「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。(赤木智弘)

第27回 臓器移植法改定とDNA鑑定

臓器移植法について国会審議が進められ、解散・総選挙を控えた衆議院を「A」案が通過。今回の収録は、改正案が参議院に送られる直前に行なわれた。「死」の定義はいかに行なわれ、「命のリレー」はどう変化するのか。改定を前に、いま考えるべきこととは?
一方、山下は大きく報道された「足利事件」をきっかけに、DNA鑑定による犯罪捜査とその問題について取り上げる。決して消え去らない「過ちの可能性」をどう捉えるのか。
JCcast 第27回、収録はルノアール大久保店の第3会議室。
(09年7月1日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第27回を視聴

 

◇第27回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:51]
収録時点では改正案「A」が衆議院で過半数を取り、参議院での審議に送られた。赤木は、改定案A〜Dの4案の内容を確認、それぞれの問題点や、いずれにも含まれる「生と死の在り様に対する、心情的なものとの乖離」を指摘する。 「死」とはどういう状態を指すのか? 粥川は「死んでいない」肉体を前に、死を擬制し、前提とした臓器移植の検討が行われた例(「生命のトリアージ」?)を紹介。また臓器移植・脳死判定に対する健康保険適用の可否、「死」という「最後の自由」、臓器移植手術の有効性についてなど、トークは次第に広がりを見せる。
> 臓器の移植に関する法律(法令データ:総務省行政管理局)
> 『生命学に何ができるか』(森岡正博著 勁草書房)
> 臓器の移植に関する法律 (Wikipedia)


◇第27回 chapter 2 [TIME 0:51〜1:28]
「足利事件」の再審は、DNA型判定(による犯罪捜査)の「正しさ(公正性・再現性)」について改めて考えるきっかけになった。そもそも、警察機関によるDNA型鑑定の公正さ、正確さはいかに確保されているのか(or されていないのか)? 山下は、すでに死刑が執行された「飯塚事件」について引き、さらに日本DNA多型学会による「DNA鑑定についての指針」が策定された経緯や、国外のDNA型鑑定に関する法令についても触れる。また科学技術の向上によって鑑定の精度は高まりながらも同時に消え去らずに残る「過ちの可能性」や「科学の中立性・非中立性」を指摘しつつ、「正しきDNA型鑑定」の在り様について考える。

>足利事件(菅家さんを支える会・栃木 )
><足利事件・再審確実で釈放>菅家利和さん(あらたにす)
><「足利事件」とDNA鑑定>佐藤博史弁護士に聞く(あらたにす)
>【PDF】DNA鑑定についての指針(日本DNA多型学会)
>DNA型記録取扱規則 (法令データ:総務省行政管理局)
>The Innocence Project

第26回 新型インフルエンザ

収録開始早々に、武田が咳と発熱の症状を告白。微妙な反応を返しつつ、弱濃厚接触距離でトークを始める。chapter1では山下・粥川を中心に、理系的視点から新型インフルエンザについて説明・考察。そしてchapter 2では、赤木が文系的視点から“「予防」に対する異様なまでの国民の熱意”を指摘する。その「熱意」は、どこへ向かったのか。
JCcast 第26回、収録はルノアール大久保店の第3会議室。
(09年5月27日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司
・武田徹

 

◆第26回を視聴

 
>厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報
>感染症情報センター<新型インフルエンザ(A/H1N1)>
>新型インフルエンザ(H1N1)の国内感染 - Yahoo!ニュース
>5月26日時点での確定症例数と死亡者数(WHO)
>健康の社会的決定要因(Wikipedia)
>超過死亡「感染研モデル」(国立感染症研究所・感染症情報センター)

◇第26回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:48]
もしかしたら公開時には下火になっているかもしれない「新型インフルエンザ」。収録日前日には、感染研から「大阪での感染ピークを越えた」との発表もあり、国内では次第に落ち着きが出てきた感もある。山下はまず30分ほどかけて発生/流行の経緯を時系列で追いながら、粥川とともにこれまでに見られた新型インフルエンザの概要を説明。その上で「季節性インフルエンザ」と比較しながら、危険性(or 安全性?)や今後の展開、対処方法について考える。「日本国内のタミフル、アフリカにあげちゃっても良いんじゃない?」など。

◇第26回 chapter 2 [TIME 0:48〜1:24]
関西地域を中心に、マスクの品切れが発生。一種の「新型インフルエンザ特需」が発生し、ネット・オークションでは異常ともいえる高値で取引される事例もあった。こうした例を挙げながら、赤木は「感染予防への(過剰な?)熱意」を指摘。その結果として、罹患した患者や、感染者を発生させた団体に対するに対する非難が生じたのではないか……目標が明らかな「治療」に対して、どこまでが必要なのかを判断しにくい「予防」への取り組み。「過剰」と「妥当」の境界線とは? メンバーは新型インフルエンザの経済・社会的な影響を、どう捉え、何から感じ取ったのか。
 
 

【参考 chapter 1】新型インフルエンザの拡大

(5/27、山下調べ 「Swine Flu Outbreak, Day by Day.Science」「Timeline: Swine flu.Nature」、「asahi.com」「YOMIURI ONLINE」「毎日.jp」「MSN産経ニュース」、「NYTimes」「The Washington Post」などから)


国内の動向
日付
海外の動向
  11/03/09 後の検査で判明するのだが、メキシコで最も早い確定感染者のサンプルはこの日のもの。
  28/03/09 後に米国初の患者となる10歳の男の子が熱、咳などの症状で病院に行った。
  06/04/09 米国・ベラテクト社が養豚場があるメキシコのLa Gloriaで呼吸器疾患が流行している情報があると報告した。
  07/04/09 メキシコで若い成人で重篤な肺炎が流行したために調査を行った。
  10/04/09 PAHO(WHOの地方組織)がベラテクト社の情報にアクセスした。
  11/04/09 PAHOがメキシコにLa Gloriaの調査を依頼した。
  12/04/09 メキシコはPAHOに豚との関連性を否定する回答を出した。当時は公衆衛生上の問題だと考えていた。
  16/04/09 米国の男子が新しいブタインフルエンザ(H1N1)に感染していることが判明した。
  18/04/09 メキシコは例年より長い流行や長引いることや、重篤な肺炎を起こす若い患者がいることなどを認めた。
  22/04/09 CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は2人の患者がブタインフルエンザにかかっているといると発表した。
  23/04/09 カナダの研究チームによりメキシコの流行はブタインフルエンザによるものだと判明。米国ではCDCが7人が感染したと発表。原因はヒト、トリ、ブタのリアソータントウィルスだと報告。メキシコでは学校が休校。サッカーの観戦も禁止された。
米国とメキシコで流行し始めたブタインフルエンザ報道が各社からはじまった。 24/04/09  
メキシコで死者68人、患者が1000人を超えたと報道された。検疫が強化された。 25/04/09 WHO アウトブレーク宣言 
対策本部設置された。米国、メキシコ全便で機内検疫が開始された。松屋がメキシコ産豚肉使用の「豚テキ定食」一時中止した。 27/04/09 カナダとスペインで感染者が見つかる。フェーズが3から4に。
  29/04/09 WHOフェーズを4から5に引きあげた。米国ではじめての死者。韓国でアジア初の感染者がみつかった。エジプトでは豚の処分が始まった。
舛添厚労大臣が国内で新型インフルエンザの「疑い症例」が発生したと発表した。(横浜の高校生) 01/05/09  
ウィルス株が到着した。 03/05/09  
国立感染研「強毒化する可能性ない」 04/05/09 確定感染者が1000人を超えた。
  05/05/09 米国で国内感染者による初の死者が確認された。33歳・妊娠中の女性。
  06/05/09 CDCは世界各国で判明している多くの感染確定者は若い成人だと発表した。
  07/05/09 新型ブタインフルエンザ感染者642人の症状を分析した論文と、米国で近年起きていたブタインフルエンザからヒトへの感染症状を解析した論文発表された。N Engl J Med. 2009 May 22. [Epub ahead of print]
日本で初の感染者が見つかった。高校教員一名、生徒二名の合計三名。クラスメイトもホテルにて停留、タミフルを予防投与された。 09/05/09  
  11/05/09 WHO、メキシコ、英国の研究チームからメキシコで4月末までに広がった感染者数を推計した論文が発表された。Science. 2009 May 14. [Epub ahead of print]
  12/05/09 WHO・フクダ事務局長補「現段階で穏やかと決めつけるには早すぎる」
  14/05/09 フランスの研究チームからメキシコの感染者数と感染力を推計した論文が発表された。Eurosurveillance 2009 May 14;14(19).
国内で初の感染が確認された。渡航歴のない神戸の高校生。 16/05/09  
さらに20人の感染が判明した。 17/05/09  
国内感染者は130人に。大阪・兵庫で休校措置を決定した。 18/05/09  
国立感染研が成田株の全ゲノムを解読しタミフル耐性ではないことを確認した。国内感染者は200人を超えた。東京、川崎で初の感染者。ニューヨークに滞在していた洗足学園高校の生徒2名。 20/05/09 ブタインフルエンザを三次元解析からタミフル、リレンザの有効性と新たなワクチンの必要性を示す論文が発表された。Biol Direct 2009;May 20;4(1):18 [Epub ahead of print]
2名の感染者の行動が限定的だったために、八王子市・川崎市は休校しないことを決定した。ただし、洗足学園は1週間の休校を決めた。国際観光旅館連盟近畿支部は新型インフルエンザの影響で2府4県の旅館で延べ36万泊分の宿泊のキャンセルが出たと発表した。 21/05/09 CDCは05−09年に集めた359検体を分析したところ、60歳以上の人のうち33%がブタインフルエンザ抗体を持っていると発表した。
  22/05/09 WHO、米国、英国、メキシコの研究チームからブタインフルエンザの遺伝子と抗原を詳細に解析した論文が発表された。Science 2009 May 22. [Epub ahead of print]
大阪府が休校措置などを解除した。 24/05/09  
感染研の現地調査により大阪の流行ピークを越えたと判明。 26/05/09  



【参考 chapter 2】
24時間、気軽に相談できる発熱相談センター(または一般的な相談所)を設置している県
(5/27、赤木調べ 各都道府県の公式サイトより)

はっきりと設置を確認できる(34)
北海道・岩手・埼玉・東京・石川・静岡・滋賀・京都・大阪・兵庫・和歌山・徳島・愛媛・高知・福岡・佐賀(分かりやすい!)・長崎・宮崎・沖縄・青森・宮城・山形・福島・茨城・群馬・神奈川・山梨・岐阜・三重・奈良・鳥取・島根・岡山・広島

24時間ではない・対応時間を確認できない(13)

栃木△(夜間番号が携帯電話)・富山・長野・山口・香川(相談番号としての特別な掲示無し)・大分△(県サイトに時間の表記無し)・熊本・鹿児島・秋田・千葉・新潟・福井・愛知

(夜間は留守電で別番号通知や、携帯番号のモノを含む)


第25回 『新左翼とロスジェネ』『「当たり前」をひっぱたく』

『新左翼とロスジェネ』『「当たり前」をひっぱたく』それぞれの刊行をうけ、筆者をゲストに迎えての収録。全編で1時間半にもおよぶ JCcast 第25回、大久保のルノアールから。
(09年4月22日収録)


参加メンバー
・鈴木英生氏(ゲスト)
・赤木智弘
・粥川準二
・杉山祐樹
・山下祐司
・武田徹

 

◆第25回を視聴

◇第25回 chapter 1 [TIME 0:00~0:50]
『新左翼とロスジェネ』著者の鈴木英生氏を迎える。1969年生まれの粥川がナビゲートし、75年生まれの著者から執筆・出版までの経緯や、作品の礎となった経験を聞く。また「新左翼」と「ロスジェネ」の関係性、「自分探し」というキーワードなどを巡って、メンバーとトークを展開する。

>『新左翼とロスジェネ』(集英社新書、2009)


◇第25回 chapter 2 [TIME 0:50~1:24]
二冊目となる単行本『「当たり前」をひっぱたく』を上梓した赤木。山下がナビゲートしながら、新刊の狙いを聞く。メンバーはこの一冊をどう読み、論壇、現代社会における赤木の意味をどう捉えるのか。あるいは赤木に感じる「新鮮さ」や「気持ちよさ」、「期待感」とは?

>『「当たり前」をひっぱたく 過ちを見過ごさないために』(河出書房新社、2009)

第24回 トピックス二題

花粉症に悩まされながらも、実質3年目に突入したJCcast。山下がイスラエル発の論文を、赤木は99年の『文藝春秋』に掲載された奥田 碩氏の原稿を紹介する。
JCcast 第24回、今回の収録はルノアール大久保店の第3会議室にて。
(09年3月5日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第24回を視聴

◇第24回 chapter 1 [TIME 0:00~0:29]
いまだ研究段階にあり、リスクの高い方法をとってでも幹細胞治療を受けようとする人々、そしてそのニーズに応える医師――JCcast 第18回では「幹細胞ツーリズム」を取り上げた。そして今回、山下はイスラエルで報告されたあるレポートを紹介する。胎児細胞の移植による「治療」に付随するリスクと問題とは何か? ほか、「クローン牛は(従来の繁殖技術によるものと同様に)食用として安全」とする、国の食品安全委員会の評価・発表についてなど。

>JCcast 第18回 幹細胞ツーリズムと読書案内
>胎性幹細胞移植により腫瘍が発生(いきいき健康 NIKKEI NET)
>毛細血管拡張性失調症(MedicalFinder)
>“Donor-Derived Brain Tumor Following Neural Stem Cell Transplantation in an Ataxia Telangiectasia Patient”(PLoS Medicine)
>国際幹細胞学会 プレスリリース
>クローン牛:「安全」とする評価書案了承 食品安全委(毎日新聞)
 

◇第24回 chapter 2 [TIME 0:29~1:10]
「派遣村」などが注目を集め、いわゆる「派遣切り」が大きな問題となっている中で、トヨタ自動車九州は昨年末に発表した派遣社員の中途解約、雇い止めの姿勢から一転、派遣社員の直接雇用を打ち出した。赤木はこのニュースを基点に、奥田 碩氏が『文藝春秋』1999年10月号に寄稿した『経営者よ、クビ切りするなら切腹せよ』とする文章を取り上げる。自らの考えを交えつつ、文面を紹介。奥田氏の文章で見落とされていた存在とは? そして赤木・武田による視点の提示によって、浮かび上がる問題とは。

>日経連「新時代の『日本的経営』-挑戦すべき方向とその具体策」1995年5月(Onet)
>トヨタ九州、派遣社員を直接雇用へ(読売新聞)
>特集 - 住生活基本法~どうなる?これからの住宅~(住まいの情報発信局)

第23回 トピックス三題

いささかペースが乱れがちのJCcast。世界と日本を襲った『100年に一度の経済危機』に対して、メンバーはいかに立ち向かうのか? ……という話題はともかく、粥川は「再生医療の軍事応用」、山下は東京・町田市の病院で発生したインフルエンザの集団感染と、その影響について取り上げる。一方、赤木は「ファストフード周辺」についてのトークを展開。
JCcast 第23回、今回の収録はルノアール@大久保にて。
(09年2月1日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第23回を視聴




◇第23回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:32]
事故で切断された指が「ある技術」で再生された—— これまで紹介されて来た、幹細胞による治療では単一の細胞による組織のみが再生可能であったのに対して、今回の事例では、複数の細胞からなる組織・肉体の再生が実現されている。そして豚の膀胱からつくられた「魔法の粉」が実現したというこの再生技術が報道されるのに前後して、アメリカ軍は「再生医療研究所 Armed Forces Institute of Regenerative Medicine」設立を発表。こうした流れが、再生医療技術研究、あるいは「生命の不可逆生」にもたらす影響とは?
>The man who grew back his finger tip
>Medicine's Cutting Edge: Re-Growing Organ
>らばQ:驚きの最新治療─パウダーをつけただけで切断した指が完全に生える
>New Armed Forces Institute of Regenerative Medicine to Lead Way in Caring for Wounded
>戦争で失った手足を再生?米国防総省、兵士の再生医療研究に2.5億ドル拠出
>Stem cells drafted for war on wounds
>New Army technology could save soldiers' lives


◇第23回 chapter 2 [TIME 0:32〜0:52]
鶏インフルエンザや新型インフルエンザ、あるいはそれらの爆発的な流行(の可能性)についての報道は、いわゆる「通常型」のインフルエンザへの認識を誤らせ、必要以上の恐怖心を植え付けていないだろうか? こうした疑問をもとに、インフルエンザへの院内感染による死亡者が発生した東京・町田の「鶴川サナトリウム病院」周辺での聞き込みを実施。地域住民は今回の出来事をいかに捉えていたのか。そして、聞き込みの結果から見えたものとは?

>鶴川サナトリウム病院ホームページ
>厚生労働省:健康:新型インフルエンザ対策関連情報(厚生労働省)
>インフルエンザ2007/2008:日経メディカル オンライン


◇第23回 chapter 3 [TIME 0:53〜1:16]
バラク・オバマの大統領就任演説初稿は、スターバックスで書き上げられたという。一方、武田の原稿はその多くがファストフードやファミリーレストランで書かれている —— オンライン日記にもたびたび登場する“オフィス”の様子を聞きながら、ファストフード店での匿名性や許容力、あるいはそこにある「儀礼的無関心」という寛容さについて触れる。さて、『マクドナルドはやさしい』と書く武田が、そこに通い続ける理由とは? そのほか、ファストフードという社会の窓から見えるものについて。

>オンライン日記(武田徹)
>マックフルーリー | メニュー情報 | McDonald's Japan
>鷲巣 力『公共空間としてのコンビニ』(朝日選書)

第22回 十条問題

晩秋・初冬を迎えたJCcast。赤木の転居を機に、メンバーはそぼ降る雨のなか十条の町を訪れた。「十条といえば東十条病院ですよね」の山下は、地域医療の問題に目を向ける。『流浪の番組』らしくなってきたJCcast 第22回、今回の収録はルノアール@池袋。
(08年11月9日収録)


参加メンバー
・鈴木さん(ゲスト)
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第22回を視聴




◇第22回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:32]
十条といえば、東十条病院—— 07年9月末、十分な数の医師が確保できないとして10月いっぱいでの全科休診を決め、実質的に閉院となった。北区の中では最もベッド数が多く、毎月の外来患者は1万5000人程度。東京都の災害拠点病院にも指定されていたこの病院が閉院に至った背景などを探り、山下による住民へのインタビューを踏まえつつ、地域や医療への影響について考え、さらに現在の医療問題へと視野を広げる。
>東十条病院、10月末で全科休診 (MSN産経ニュース)
>病院ホームページ-東京都-北区-東十条病院データ
>日本の病院では医師数が絶対的に不足している 鹿児島生協病院ホームページ
>医療クライシス 脱「医療費亡国論」/1 かさむ費用 (毎日.jp)
>医師不足の真の原因とは?労働環境の悪化で逃げ出す医師たち (Nikkei Business online)
>医師数・看護師数の国際比較 (社会実情データ図録制作)
>OECD諸国の医療費対CGD比 (社会実情データ図録制作)
>『誰が日本の医療を殺すのか』 本田宏 洋泉社


◇第22回 chapter 2 [TIME 0:32〜0:55]
「当たり前のことだけれど、家にあるもの全てにお金がかかっている」—— 引っ越してみて顕在化する、『生きていくためのコスト』。赤木が新居を構えた町十条は、池袋まで2駅までと近い一方、下町の良さも残る町。「十条銀座はサンマが安い!」から始まって、町の風景を紹介しつつ、引っ越しの経験を踏まえて考える社会問題……と思いきや「親戚のおじさんが若者を囲んで酒を呑む」ような座談会に?

>Google マップ
>十条銀座どっと混む!【十条銀座商店街ホームページ】
>いつも元気な十条仲通り商店会


第21回 トピックス三題

急に肌寒くなった10月末。ルノアール大久保店会議室1で収録された第21回の第一部は、粥川が「ポリフェノールA」、環境ホルモンを例に挙げながら、科学技術の論じ方、報道の仕方について問題を提起。第二部は、最終投票を間近に控える米大統領選挙で行われた「サイエンス・ディベート」について、山下が取り上げる。さらに第三部では、赤木が「こんにゃくゼリーとリスクマネジメント」について論じる。
(08年10月29日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第21回を視聴




◇第21回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:32]
10年ほど前に大きな話題となった「環境ホルモン」。ポリカーボネートなどの樹脂に含まれる「ビスフェノールA」はその一例として挙げられているが、その危険性/非危険性についての国内報道は、海外のメディアに比べてはるかに少ないという。その理由を探りながら、粥川は科学技術や環境問題についての報じ方、論じ方について考察を進める。
>Plastic bottle chemical linked to heart disease

>Association of Urinary Bisphenol A Concentration With Medical Disorders and Laboratory Abnormalities in Adults

>生体むしばむ化学物質 ショック母乳も血液も

>化学物質の胎児への影響 ES細胞で解明へ

>ビスフェノールAについてのQ&A(厚生労働省)

>ビスフェノールA安全性研究会


◇第21回 chapter 2 [TIME 0:32〜0:48]
11月4日の投票を前に、マケインとオバマ両候補者による「サイエンス・ディベート」がweb上で行われた。
全米の科学技術従事者から寄せられた3,400にも及ぶ質問の中から、特に多かった14問について答える両候補。地球温暖化・気候変動問題、あるいは幹細胞研究についての考えが示されたこの機会は、選挙においてどのような意味を持つのか。
政治的な論点として「科学」を取り上げるアメリカと、比較的科学リテラシーが高いといわれる日本。その土壌の違いは?
>Sciencedebate 2008

 
◇第21回 chapter 3 [TIME 0:48〜1:18]
マンナンライフ「蒟蒻畑」を喉に詰まらせて子供が死んだ事故をきっかけに、マンナンライフは製造を自粛。「蒟蒻畑」でなくとも、蒟蒻をつかった他社製ゼリー、あるいは増粘多糖類を使ったゼリーがあり、モチやパンで窒息する事故も多い。あるブログのエントリを引きながら、赤木は「より高まったリスク」を指摘する。さらに事件による生産業者や労働者への影響を踏まえ、それらを視野の外に置いたかのような社民党の申し入れにも疑問を提示。
一方、武田は原子炉の設計を例に挙げながら、蒟蒻ゼリーの再設計を提案する—— JCcastが提案する「蒟蒻畑 2.0」プランとは?
> 株式会社マンナンライフ|蒟蒻畑
> 食品安全情報blog(2008-10-19)
> こんにゃくゼリーによる窒息死事故に関する緊急申し入れ(社民党)
> 食品による窒息事故に関する研究結果等について(厚生労働省)
> またひとり こんにゃく入りゼリーで死亡−子どもや高齢者に絶対に与えない!−(報道発表資料)(国民生活センター)
> 「こんにゃく入りゼリー」よりものどに詰まって死亡した件数が多い危険な食べ物ベスト10(GIGAZINE)

第20回 トピックス二題

いささか秋の訪れを感じる、9月末。記念すべき(?)第20回はルノアール市ヶ谷店での収録となった。シュルシュルいっているのは会議室の換気扇です。前半、粥川が取り上げるのは「幹細胞研究と倫理問題」。後半は「インターネット資源の枯渇問題」を、赤木が提起する。
(08年9月26日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第20回を視聴




◇第20回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:33]
研究者の注目がES細胞からiPS細胞へと移るなか、いまだ変わらない問題として残されたのは、倫理的ルールの確立だった。アメリカでのインフォームド・コンセントの例(ブレサゲン社の書式に示された、わずか一行の表記!)や、NAS(全米科学アカデミー)が提示した研究のガイドラインなどを取り上げ、また日本の基準との比較などを行いながら、解決されるべき問題をあぶり出す。
>ES細胞(胚性幹細胞)(Wikipedia)
>Consent row threatens stem cell research
>Ethically Challenged
>NIH Human Pluripotent Stem Cell Registry
>Guidelines for Human Embryonic Stem Cell Research
>NASガイドライン勧告からの抜粋(日本語)
>キメラ(Wikipedia)


◇第20回 chapter 2 [TIME 0:33〜1:01]
インターネットが一般に普及し始めた95年頃と比較すれば、現在のコンテンツははるかに「リッチ」で、接続環境も大きく変化した。そして多くのトラフィックを必要とするサイトの増加や利用環境の普及は、いわゆる「帯域問題」を発生させている。それを抑制する方策のひとつとして、帯域制限や、データ転送量に応じた課金システムも運用され始めた。こうした状況から、インターネット・コンテンツ停滞の可能性や、「インターネット資源」枯渇の可能性を考える。
>イー・モバイル公式サイト
> IP(Internet Protocl)とは
> クラウド・コンピューティング とは:ITpro
> 情報通信白書 for Kids:インターネットの世界:インターネットの歴史

第19回 トピックス三題

ルノアール大久保店「会議室 1」での収録が恒例となりつつあるJCcast。第19回の第1部は粥川が『健康格差と正義』を取り上げる。第2部は赤木による「ビッグサイトでのエスカレーター事故から」。第3部は、先日閉幕した北京オリンピックに関するニュースから、先端技術と未来のドーピングについて山下が話題を提供。さて、これらのトピックに共通するテーマとは?
(08年8月28日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第19回を視聴




◇第19回 chapter 1 [TIME 0:00〜0:36]
「健康」の敵とはなにか —— 厚生労働省によれば、現在のところそれは「生活習慣」だとされている。しかし、粥川はむしろ「貧困と格差」だと指摘する。そして『健康格差と正義 公衆衛生に挑むロールズ哲学』(勁草書房)から幾つかの文節を紹介しながら、「健康」と「貧困」「格差」について問いを投げかける。社会は、これらの問題をいかに捉えるべきなのか。
>ノーマン・ダニエルズ、ブルース・ケネディ、イチロー・カワチ『健康格差と正義 公衆衛生に挑むロールズ哲学』(勁草書房)
> フリードリヒ・エンゲルス『イギリスにおける 労働者階級の状態』(岩波書店)
> 近藤 克則『健康格差社会 何が心と健康を蝕むのか』(医学書院)
> 健康日本21



◇第19回 chapter 2 [TIME 0:36〜1:03]
8月初めにおきた、東京ビッグサイトでのエスカレーター事故。一部では「オタクが殺到したから」というような報道がなされた。しかし、岡田斗司夫氏をはじめとする当事者のブログや映像を見る限りでは、むしろ機械的な故障や、安全装置の不備が問題なのではないか —— 国が定めた基準は、十分な安全性を確保するのか。あるいは、それに準じて設計するだけで、メーカーは安全性への責任を果たしたといえるのか。加えて「オタク的イベントだから……」といったフィルタや、それを存在させうる理由について考える。
>「東京ビッグサイト」でエスカレーターが停止して逆流する直前のムービーと、崩壊した瞬間の写真(GIGAZINE)
> 日本オーチス・エレベーター株式会社
> 岡田斗司夫のゼネラル・プロダクツ(2008年8月3日)
> (社)日本エレベータ協会


◇第19回 chapter 3 [TIME 1:03〜1:21]
北京オリンピックからの新種目「オープンウォーター」で金メダルを獲得したのは、「幹細胞治療」を受けて白血病を克服した、オランダの選手だった。山下は、このニュースから「未来のドーピング」の可能性について考察をはじめる。ドーピング検査の現状を踏まえ、先端医療技術が能力強化に利用され、新たな「ドーピング」となる可能性を検討する。あるいは「義足と白血病治療」に見る不公平感とは。

>「白血病を乗り越え金メダル、オランダの水泳選手」(CNN)
>「世界に勇気!ファンデルバイデン、白血病克服「金」…オープンウオーター」(スポーツ報知)
> World Anti-Doping Agency
>三菱化学メディエンス

第18回 幹細胞ツーリズムと読書案内

すっかり夏らしくなった、7月末の東京。JCcast 第18回は、大久保・ルノアールの「会議室 1」から、テンション低めの武田のイントロでスタート。
前回のトピックを踏まえながら、幹細胞治療を中心とした「幹細胞ツーリズム」について、粥川と山下(JC-Nex!)がトークを展開する。
第二部は、たけだせんせいに聞く「なつやすみの一冊」。
(08年7月30日収録)


参加メンバー
・粥川準二
・山下祐司(JC-Nex!
・武田徹

 

◆第18回を視聴




◇第18回 chapter 1
——「『この本』が必要になるのは、日本の医療制度が崩壊したとき。」

検索エンジンで“stem cell(幹細胞)”について調べると目に入るのは、「幹細胞治療」をうたうメディカル・ツーリズムのスポンサーリンク……。日本のメディアではあまり見かけられない、この種の「ツアー」や「幹細胞治療」は、どのように評価されるべきなのか。
>『メディカルツーリズム』(医薬経済社)
>Medical tourism(Wikipedia)
>国際幹細胞学会のプレスリリース
 >その日本語訳(海賊版)
>Stem cell researchers face down stem cell tourism
>New task force to tackle 'stem-cell tourism'
>映画『闇の子供たち』オフィシャルサイト



◇第18回 chapter 2
——「この夏、何を読むべきか?」

収録時間は、のこり30分。あいまいになる「自殺」と「他殺」の臨界、世の中にあるいずれの集団にも出現しうる「官僚制」、『疑似民主主義』を出現させうる「世論」の再検討……武田が原稿の中で取り上げた書籍などを中心に、いま再び読むべき『夏の1冊』を紹介する。
◆トーク中に取り上げられた書籍リスト(登場順)
・ デュルケーム『自殺論』
・ マックス ウェーバ『官僚制』
・ リップマン『世論』
・ チェザレ・ロンブロオゾオ『天才論』
・ 紀田 順一郎『東京の下層社会』
・ 杉山 隆男『メディアの興亡』
・ 山根 一眞『変体少女文字の研究』
・ 武田 徹『隔離という病』
・ 小田 誠『何でも見てやろう』
・ シュレーディンガー『生命とは何か』
・ トマス・モア『ユートピア』
・ デカルト『哲学原理』
・ ウーリッヒ ベック『危険社会』
・ 紫式部『源氏物語』

第17回 iPS細胞とコンビニの営業時間

大久保・ルノアールの「会議室 1」がスタジオとなりつつある流浪の番組、JCcast 第17回。
復帰した粥川は、自身の最新原稿と絡めながらiPS細胞について。赤木は「省エネのため」として提言されているコンビニの営業時間を取り上げる。
(08年6月24日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・武田徹
・杉山祐樹(JC-Nex!
・山下祐司(JC-Nex!

 

◆第17回を視聴

◇第17回 chapter 1
——「『倫理的』よりも、『社会的』な問題と捉えるべきでは?」

久々の登場となった粥川は、最新原稿『iPS細胞と生命倫理行政』を基点に、iPS細胞を巡る国内外の状況を踏まえながら、ゲスト・山下(JC-Nex!)と対話を行なう。ES細胞とiPS細胞との比較や、2005年に発覚した韓国の生物学者・黄禹錫の論文捏造問題などを取り上げながら、倫理的・社会な観点から問題を提起・検討し、これからのiPS細胞研究と利用について考える。

>人工多能性幹細胞(Wikipedia)
>皮膚細胞から万能幹細胞の誘導に成功(JST)
>ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の樹立に成功(JST)
>iPS細胞(人工多能性幹細胞)研究
>『Medical Bio』2008年7月号(オーム社)
>『現代思想』(青土社)


◇第17回 chapter 2
——「道徳・倫理の問題なのか環境問題なのか、経済問題なのか?」

深夜のコンビニ店員として7年を過ごした赤木。自らの経験を引きながら、二酸化炭素排出量削減効果などがあるとして提言され、埼玉県などでは自治体の要請として『地球温暖化対策地域推進計画(改訂版)』に盛り込まれようとしている「コンビニの深夜営業の規制・自粛」について疑問を提起する。

>社団法人日本フランチャイズチェーン協会

第16回 「人間回復の橋」20周年から

夏のような暑さになった、5月末の火曜日。ふたたび、大久保・ルノアールの「会議室 3」から。アイスコーヒーを飲みながら、熱い議論が展開する第16回。
(08年5月27日収録)


参加メンバー
・白戸直人氏(ゲスト)
・赤木智弘
・武田徹

 

◆第16回を視聴


1988年に完成した、岡山・邑久長島大橋。
『人間回復の橋』と呼ばれるこの橋が結ぶ土地の間は、最も近いところではわずか30mほどしかない。長島はかつて「愛生園」など、ハンセン病患者を強制隔離する国立ハンセン病療養所が置かれた土地だった。橋が架けられなかった理由・架けられた理由を振り返った後、「回復」してきた長島の20年と、その対岸にある「こちら側」が経てきた「人間性喪失」の20年について考える。
子どもの携帯電話利用や、それに対するコンテンツのフィルタリングなどを基点に、現代の「隔離」について議論が展開される。「国や社会と個人、家庭、親と子の関係、権利や責任」「人間と人間との関係は、どのようにあるべきなのか」「リスクの受容と、それとの付き合い方」そして「ハンセン病の歴史から学ぶべきこと」……録りっぱなしの75分。
> ハンセン病患者数の推移(愛媛県保健福祉部)
> ハンセン病患者数の推移(国立療養所邑久光明園)
> ハンセン病との闘い(「みんなちがって みんないい」)
> 武田徹『「隔離」という病い—近代日本の医療空間』 (中公文庫) について
> 子どものケイタイ/ネット利用について(ITmedia)
> 社団法人日本PTA全国協議会(資料DATA)
 

第15回 常岡浩介氏を迎えて #2

新年度を迎えた『さすらいのネット・ラジオ』JCcast 第15回。ナイジェリアから帰国中の常岡浩介氏をゲストに迎える。
第5回でも登場した常岡氏はアフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場を取材するジャーナリストであると同時に、数々のモバイル機器を使う「革命家」でもある。
(08年4月21日収録)


参加メンバー
・常岡浩介氏(ゲスト)
・赤木智弘
・粥川準二
・武田徹

 

◆第15回を視聴


 
 
◇第15回 chapter 1 ナイジェリアのIT事情

日本は「ケイタイ後進国」? 世界標準ともいえるGSMネットワークの話を皮切りに、現地の携帯電話やインターネットなどのIT事情をはじめとした、現地の生活について聞く。
>★☆★シェルコの情報公開★☆★(常岡浩介)
>ナイジェリア(Wikipedia)
>「ナイジェリアの手紙」(WIRED VISION)
>世界標準“GSM”とはいったい何か?(ITMedia +D)
>SMS:ショートメッセージサービス(Wikipedia)
 
 
 
◇第15回 chapter 2 ナイジェリアの医療事情

ナイジェリアの医療=黒魔術?! 「全てがゲル・ペースト状」だという食事、マラリアを媒介する蚊、HIVへの高い感染率……日本とは全く異なる生活・衛生状況は、各国を旅してきた常岡氏さえも困憊させた。ナイジェリア現地のレポートを聞きながら、人間の生命に対する感覚についてなど、科学ジャーナリスト・粥川が訊く。
>「ダーウィンの悪夢」
>「ナイロビの蜂」
>「ツォツィ」
>「ブラッド・ダイヤモンド」
>ムハンマド風刺漫画掲載問題(Wikipedia)

 
 
◇第15回 chapter 3 「ワーキング・プア」指南?

ニート、ひきこもり、ワーキング・プア……それぞれの立ち位置がひとからげに語られる状況に違和感を示す常岡氏。ナイジェリアで宇多田ヒカルを聴き続け、帰国するやYouTube、ニコニコ動画、veohにハマった——「ダメ人間から脱却したい」と笑う同氏が、赤木に「ひきこもりからワーキング・プアへの昇進方法」を訊ねる。そして話題は、労働と社会、ネット上での意思表明・活動のあり方などへと連なっていく。
>東長崎機関
>YouTube
>ニコニコ動画(SP1)
>veoh
>N・H・Kにようこそ!
>Saito Tamaki & e-mago(斎藤環氏公式サイト)
>きっこのブログ

第14回 腰痛と道路特定財源問題

参加メンバーがそれぞれのネタを持ち寄ってのトーク・セッション。
粥川は腰痛に悩まされた経験を紹介し、医療についての問題提起と考察を行なう。また武田は、最近のトピックから道路特定財源を取り上げる。
(08年3月30日収録)


参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・武田徹

 

◆第14回を視聴

 
 
◇第14回 chapter 1 粥川氏の腰痛をめぐる考察

ある日、目覚めとともに激しい腰痛を感じた粥川。当初は急性腰痛(ぎっくり腰)だと診断され、安静を心がけたものの、さらに悪化することになった。初期治療の結果が思わしくないことから、粥川は自らの症状とその治療法について調べ始める。そして、ある病気に思い当たった—— その闘病経験から、社会的な事由を含む腰痛の発生原因と、日本における「社会科学としての医学」について考察する。

>みずもり亭日誌
>科学的根拠(Evidence Based Medicine;EBM)に基づいた腰痛診療のガイドラインの策定に関する研究
>加茂整形外科
>五ヶ丘整形
>「原因不明85%」の現実(読売新聞)
 
 
 
◇第14回 chapter 2 武田氏の道路をめぐる考察

「あと2日待てば、ガソリンが安くなる(かも)」——収録は、ガソリン税(揮発油税及び地方道路税)の暫定税率期日直前の3月末。ガソリン税と道路特定財源に関する問題を、ジョン・ロールズを引きながら考える。道路特定財源問題をきっかけにした、資本の再配分と貧困についての考察。そして話題は「貧困内格差」や公共的な政治の在り方についての思考を経て、ロールズのいう『無知のベール』を得た社会の可能性を探り始める。
 
 
★おしらせ★
——「烏賀陽さんのネットラジオに出演します」

第9回にゲスト出演した烏賀陽氏のネットラジオ「烏賀陽弘道のU-NOTE」に、赤木がゲスト出演。
放送は2回分で、それぞれ4月16日、23日から配信されます。ぜひお聞きください。
>△▼ blue-radio.com ▼△
>烏賀陽弘道のU-NOTE

第13回 「ジャーナリストコース」を振り返る#2

前回に続き、「安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成」プロジェクト「ジャーナリストコース」を振り返る特別編。第2回は、05年度と06年度にスポットをあてる。
(08年1月23日収録)
 
 
参加メンバー
・武田徹
・布施快(東大先端研 特任研究員)  
  
◆第13回を視聴

>東京大学先端科学技術研究センター
>「安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成」プロジェクト
>オンライン日記(ジャーナリストコース篇)
>2006年度ジャーナリストコース受講者の作品

 
 
◇第13回 chapter 1
——「科学技術記事の社会化と、社会記事の科学化という視点」

『リスク社会と報道』をコース全体のテーマに据え、現役ジャーナリスト向けの講義を実施した。講義の内容と、講師・受講者のインタラクションを振り返る。
 
◆05年度 現役ジャーナリスト向け:各回のテーマと講師
第一回「リスク社会と報道」
 イントロダクション 東大学先端研特任教授・武田徹
 リスクコミュニケーション概論 京都女子大学現代社会学部助教授・平川秀幸
第二回「原子力」
 核テロ対策と報道 札幌医学大学医学部教授・高田純
 核不拡散体制の崩壊と再建 元原子力委員会委員長代理・遠藤哲也
第三回「バイオテクノロジー」
 バイオテクノロジーの最新状況 京都大学再生医科学研究所所長・中辻憲夫
 先端医療を科学技術倫理学はどう論じてきたか 東京海洋大学海洋科学部教授・小松美彦
第四回「IT社会とリスク」
 IT社会のリスクと安全性。ウイルスから暗号まで 東京電機大学工学部教授・佐々木良一
 IT時代の知財問題。クリエウティブコモンズほか 法政大学社会学部助教授・白田秀彰
第五回「グレーゾーンの科学と報道」
 リスク源としての携帯電話 市民科学研究室代表・上田昌文
 確率論的現象と報道 帝京大学経済学部助教授・小島寛之
第六回「感染症」
 新興、再興感染症について 国立感染症研究所感染症情報センター長・岡部信彦
 WHOと国際的医療の現状 厚生労働省結核感染症課長・牛尾光宏
第七回「脳科学」「ジャーナリズムの公共性」
 脳科学は何をどこまで明らかにしつつあるのか ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー・茂木健一郎
 私的情報とジャーナリズムの公共性 東京大学情報学環助教授・林香里
第八回「地球環境」「未来をどう報じるか」
 未来への責任をどう取るべきか。環境倫理学とは 元鳥取環境大学学長・加藤尚武
 人口シミュレーションの最新状況 上智大学経済学部教授・鬼頭宏
(肩書等は当時/敬称略)
 
  
◇第13回 chapter 2
——「『プラットフォーム』はつくれたんじゃないか」

現役ジャーナリスト向けコースと、志望者向けコースを同時に実施した06年度。各コースを省みるとともに、その狙いを語る。また、メディアとしてつくる「journalism.jp」についてなど。

◆06年度 現役ジャーナリスト向け:各回のテーマと講師
第一回「リスク社会と報道」
 イントロダクション 東大先端研特任教授・武田徹
 リスクコミュニケーション概論 大阪大学リスクコミュニケーションデザインセンター助教授・平川秀幸
第二回「生殖医療と生命倫理」
 生殖医療と科学技術倫理学 前鳥取環境大学学長・加藤尚武
 韓国の論文捏造事件と卵子提供の諸問題 科学技術文明研究所研究員・洪賢秀
第三回「巨大科学技術と報道」
 月惑星探査のリスクと対価 宇宙航空研究開発機構教授・川口淳一郎
 核開発と報道 読売新聞科学部次長・柴田文隆
第四回「グレーゾーンの科学」
 電磁波リスクの評価と生活者の科学 市民科学研究室代表・上田昌文
 確率論的発想 帝京大学経済学部助教授・小島寛之
第五回「地球環境の未来」
 人口シミュレーションの最新状況 上智大学経済学部教授・鬼頭宏
 農業のグローバリゼーションとBSE問題 農業情報研究所代表・北林寿信
第六回「脳と身体の科学」
 ニューロエシクスとは何か 東京大学情報学環助教授・佐倉統
 身体論の現在・アフォーダンスについて 東京大学情報学環教授・佐々木正人
第七回「科学、社会、報道」
 科学、社会、報道 筑波大学名誉教授・白川英樹
 まとめ 東京大学先端研特任教授・武田徹
(肩書等は当時/敬称略)

◆06年度 志望者向けコース:各回のテーマ
第1回「オリエンテーション」
第2回「マルチメソッド調査法」「ジャーナリストのための統計学入門」
第3回 「インタヴュー調査法」「テープスクライビングの技術」
第4回「報道の文体論」「ルポルタージュ課題企画検討会」
第5回 「ルポ課題合評会」
第6回「放送記者の仕事」「ビデオ実習オリエンテーション」
第7回「ネットジャーナリズムとjournalism.jpについて」「ラジオ報道の現場」
第8回「ラジオ番組制作実習」
第9回「新聞報道の世界」
第10回「ビデオ実習課題合評会」「修了実習課題企画検討会」
合評会・修了式
※この他、現役ジャーナリスト向けセミナーの参加者等を講師として、特別講義が行われた。

第12回 「ジャーナリストコース」を振り返る#1

2003年度に開始された、東京大学先端科学技術研究センターでの「安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成」プロジェクト。最終年度の終了を前に、「ジャーナリストコース」を担当した武田が5年間を振り返る特別編。第1回は、03年度と04年度にスポットをあてる。
(07年12月20日収録)
 
 
参加メンバー
・武田徹
・布施快(東大先端研 特任研究員)  
  
◆第12回を視聴

>東京大学先端科学技術研究センター
>「安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成」プロジェクト
>オンライン日記(ジャーナリストコース篇)
>2003年度実施計画(文科省)
>2004年度実施計画(文科省)
>2004年度ジャーナリストコース受講者の作品

 
 
◇第12回 chapter 1
——「工夫すればできるな、という感触があった」

「ジャーナリストコース」誕生前夜。2003年度は、プロジェクト/コース設計のための調査、単発的なジャーナリスト向けセミナー(「科学技術情報の可視化」等)が中心となった。当時考えていたこと、目指していたところを振り返る。そしてコース開始を前に、チチアーノ・テルザーニ氏(ジャーナリスト)と交わした会話の意味とは。
 
 
◇第12回 chapter 2
——「『境界』を知ることのできるカリキュラム設定を考えた」

コース運営が始まった04年度。ジャーナリスト志望者を対象とした講義・実技指導を行った。「PRとジャーナリズム」「科学と疑似科学の哲学」「宗教とジャーナリズム」「オカルティズムとジャーナリズム」など多様なテーマによる講義と、ルポルタージュ作成等の実習を通して伝えようとしたもの、あるいは武田自身の発見とは。
またジャーナリスト・武田徹はいかにして自らのジャーナリズムを築いてきたのか、同年度受講者だった赤木智弘氏についてなど。

第11回 ドーピング問題と井戸端会議

最初に取り上げられたのは、ツール・ド・フランスにおけるドーピング問題。フランス国内と周辺地域で開催され、一世紀以上の歴史を持つこの自転車レースでは、近年ドーピング問題が大きくなっているという。このトピックをきっかけにメンバーが始めた会話はさまざまに広がり、いくつもの角を曲がり、渦を巻く——壮大な井戸端会議が続く、第11回。
ゲストとして、日経BP社の柳瀬氏・山中氏を迎えた。
(07年11月28日収録)
 
 
参加メンバー
・赤木智弘
・粥川準二
・武田徹
・柳瀬氏(ゲスト:日経BP社)
・山中氏(ゲスト:日経BP社・日経ビジネス オンライン)
  
  
◆第11回を視聴

——「あ、ファクスが届きましたけど」
ドーピングは「悪」? あまりに厳密なルールの運用は、不要な不安を引き起こし、問題の本質を見失わせるのではないか——ツール・ド・フランスのドーピング問題から見えるものとは。
そして話題はスポーツや健康への疑問(「そもそも、スポーツって身体に悪いんじゃないの?」)、ドーピングにも影を落とす社会格差、「適当さ」を失うことの功罪、「俗流若者論」的(?)検討(「『だらしなさっていう防衛能力』は進化の結果かも」)、管理システムと環境論、被害者無き犯罪・食品の偽装問題(「代替手段があるものほどリスクは大きく感じられる」)などを経て、再びドーピング/薬物問題へと帰り着く。……かと思いきや「でっかくなったお魚が採れた」話などが続き、容赦ない展開をみせる。

- Tour de France
- ツール・ド・フランス(Wikipedia)
- 日本アンチドーピング機構
- スマート・ドラッグ(Wikipedia)
- ドーピング禁止薬物(おくすり110番)
- 新・後藤和智事務所 ~若者報道から見た日本~
- 赤木智弘『若者を見殺しにする国』(双風舎)

※参考記事としてリンクする記事について、内容の正確さは保証されていません。

第10回 赤木智弘『若者を見殺しにする国』

赤木の著書『若者を見殺しにする国』(双風舎)が刊行されたことから、これまでに発表された文章や著書を中心に、周囲の反応などを絡めながら刊行秘話を展開する。武田・赤木に加え、ゲストとしてA氏、B氏が参加した。
(07年10月18日収録)
 
 
参加メンバー
・赤木智弘
・A氏(ゲスト:元月刊誌編集者)
・B氏(ゲスト:新聞社社員)
・武田徹
  
  
◆第10回を視聴

>深夜のシマネコ(赤木智弘)
>『論座』(朝日新聞社)
>『論座』今月のおすすめ記事 2007年4月号(朝日新聞社)
>希望は、戦争?blog 〜「丸山眞男」をひっぱたきたい Returns〜
>オールニートニッポン

 
 
◇第10回 chapter 1
——「まず『これは何なんだ』と、本を開いて一番に読んだ。」

A・B両氏が赤木との出会いや印象を語る。90年代後半からの「赤木智弘」の変遷を辿りながら、周囲の反応や評価を含めて『論座』デビューから現在に至るまでの仕事を振り返る。言論人・赤木は、いかにして「発見」されたのか。
 
 
◇第10回 chapter 2
——「ある程度『明日は我が身』かもしれないという皮膚感覚がある。」

赤木の原稿は「釣り」だったのか? 読者と「戦争を望む人々」、左翼、右翼、新左翼……それぞれの呼び名を与えられた人々に見る反応と、類似性。複数の格差や立場を越えた「共感と連帯」はあり得るのか? そして、今後の赤木の姿とは。
 

第9回 「オリコン訴訟」:烏賀陽氏を迎えて

ゲストに烏賀陽弘道氏を迎え、いわゆる「オリコン訴訟」を中心にトークを展開する。
JCcast 第0回でも取り上げた同訴訟は、月刊誌『サイゾー』(インフォバーン)2006年4月号に掲載されたコメントについて、株式会社オリコンが「事実誤認に基づく名誉棄損行為に対する5000万円の損害賠償と謝罪」を求めて、烏賀陽氏を東京地裁に提訴したもの。
該当の記事はいかにして書かれ、訴訟はいかに起こされたのか。そして同訴訟の「意味」とは。
(07年9月21日収録)


参加メンバー
・烏賀陽弘道(ジャーナリスト)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)
 
 
◆第9回を視聴

 
 
◇第9回 chapter 1
——「『えっ、あのウガヤさんですか?』って、飛び跳ねる音が(笑)」

烏賀陽氏のプロフィール紹介の後、これまであまり明らかにされなかった、訴訟に至るまでの細部を含め「オリコン訴訟」の経緯を説明する。

>UGAYA Journal.
>『Jポップの心象風景』(文春新書)
>『「朝日」ともあろうものが。』(徳間書店)
>『Jポップとは何か—巨大化する音楽産業』(岩波新書)
>うがやテレビ
>△▼ blue-radio.com ▼△ 烏賀陽弘道のU-NOTE
>ORICON STYLE
>「ジャーナリスト烏賀陽氏への提訴についての要点整理」(ORICON STYLE)
>サイゾー公式ホームページ

 
◇第9回 chapter 2
——「ゼロの数、もっかい勘定してや、て。」

オリコンが烏賀陽氏を提訴した目的とは何だったのか。勝訴せずともダメージを負わせることができる「賠償請求金額:5,000万円」の狙いとは。武田はこの訴訟が単なる言論封殺の問題としてだけ扱われることを危惧する。そして議論はオリコンが反論や訂正記事の紙面掲載請求等の手段によらず、直接司法の場に持ち込んだことへの疑問を経て、司法、あるいは言論、ジャーナリズムの在り方へと広がっていく。
 
 
◇第9回 chapter 3
——「その瞬間、僕はもうあきらめた。」

いくつかの例外はありつつも、大手メディアにおいて「オリコン訴訟」はほとんど取り上げられなかった。粥川が自らのブログでも指摘した「大手メディアの『静けさ』」の理由とは何だったのか。ジャーナリズム、メディアは何を、どのようにして伝えてゆくべきなのか。
>OhmyNews
>市民メディア・インターネット新聞JANJAN
>みずもり亭日誌
>ニューズウィーク日本版(2007-9・12号)

 

第8回 トピックス3題

参加メンバーがそれぞれのネタを持ち寄ってのトーク・セッション。
粥川はスーパーで耳にした懐かしいサウンドから「『ラジオ・スターの悲劇』の受容史」をテーマに展開。赤木は『週刊金曜日』に掲載された『「美しい国」の現実』という記事を取り上げる。また最近アメリカを訪れた武田は、旅行中に目にした光景からトークを展開する。
(07年8月14日収録)


参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)

 

◆第8回を視聴

 
 
◇第8回 chapter 1
——「リストの一番上に、小室哲哉さん(笑)」
[00h04m〜00h24m:『ラジオ・スターの悲劇』の受容史]

最近のテレビCMに使用されたバグルス『ラジオ・スターの悲劇』(1979年発表)の「ビデオがラジオ・スターを殺した」という歌詞は、ひとつの時代の終焉と始まりを告げるものであった。81年に始まったある番組ではそれを象徴するかのようにこの曲のPVを放映する。その後に続く時代の変遷を追いながら、音楽とメディアの重なりを垣間見る。

>AWA'Sアワーズ(サントリー)
>あのCMの曲名は?「サントリー AWA’S(アワーズ)」のCM(あのCMの曲名は?)
>ラジオ・スターの悲劇 Video Killed the Radio Star(1979年)(YouTube)
>ビデオ・スターの悲劇 Internet Killed The Video Star(2000年)(YouTube)
>ラジオ・スターの悲劇 Video Killed the Radio Star(2004年)(YouTube)
>トレヴァー・ホーン(Wikipedia)
>Trevor Horn(トレヴァー・ホーン)
>産業ロック(Wikipedia)
>MySpace
 
 
 
◇第8回 chapter 2
——「『赤木智弘、一緒にやろうよ』という意味じゃない?」
[00h24m〜00h52m:『週刊金曜日』の記事について]

『論座』での発表以来、注目を集める赤木による一連の論文に対して、いまだ様々な反応がみられる。第666号『週刊金曜日』(2007年08月10日発売)には佐高信氏と雨宮処凛氏による対談記事が掲載されたが、そこでも赤木論文が議論の足場に据えられたようだ。赤木の原稿に向けた佐高氏の目は何を見ていたのか。

>週刊金曜日
>「丸山眞男」をひっぱたきたい
>けっきょく、「自己責任」 ですか
>佐高信(Wikipedia)
>雨宮処凛公式ホームページ

 
  
◇第8回 chapter 3
——「『良き賭け手』になるにはどうすればいいのか」
[00h52m〜01h18m:先端科学技術との接し方]

旅行中にヨセミテを訪れた武田。そこで想起したのは、ヨセミテの自然写真で知られるアンセル・アダムスが印画紙に焼き付けた、レーザー核融合炉の姿だった。ローレンス・リバモア研究所の核融合、風力発電、バイオテクノロジー—— これまで『核論』などでも検討してきた「よくわからない科学技術(≒先端科学技術)」との接し方を伺う。

>アンセル・アダムス(Wikipedia)
>ローレンス・リバモア国立研究所(Wikipadia)
>Lawrence Livermore National Laboratory
>レーザー核融合(Wikipadia)
>武田徹『「核」論—鉄腕アトムと原発事故のあいだ』(中央公論新社)
>円地文子『私は燃えている』
>JT-60ホームページ

※参考記事としてリンクするWikipediaの記事には「中立的な観点に基づく疑問が提出されているか、あるいは議論中」のものが含まれ、またいずれにしても内容は保証されていません。

第7回 林香里、町田徹、高原基彰の論文から

武田が執筆した、毎日新聞紙上での連載『雑誌を読む』(2007.6.28 夕刊)原稿から、3つの論文を取り上げる。対象となったのは、林香里「『公共性』から『連帯』へ」(世界)、町田徹「それでも僕たちは『ライブドア』で働く」 (月刊現代)、高原基彰「『自由』と『安定』のジレンマ」(論座)(※各雑誌とも、2007年7月号掲載)。「連帯の現在形を捉えている(武田)」各論文を軸に、メンバーが論じる。
(07年7月11日収録)


参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)

 

◆第7回を視聴

 
 
◇第7回 chapter 1
——「そういう状況だと、やっぱり連帯って無理ですよねえ」
[00h05m〜00h26m:林香里「『公共性』から『連帯』へ」]

科学技術ジャーナリスト・粥川がナビゲーションを担当。林の論文が述べる「公共性」の意味づけ・位置づけ、メディア産業を例に、雇用・被雇用者の狭間で行われる「やりがいの搾取」、ドイツにおけるフリーランスに対する保険制度などを議論の足場に据える。現代日本における(「上下層」)労働者の「連帯」に可能性はあるのか? 

>林香里研究室
>『世界』(岩波書店)
>出版ネッツ
 
 
 
◇第7回 chapter 2
——「よりによって、新社名が『さくら』って、ねえ?」
[00h26m〜00h43m:町田徹「それでも僕たちは『ライブドア』で働く」]

赤木がナビゲーションを担当する。元代表取締役社長の逮捕、新社長の就任と再建への道のりを辿りながら、「それでもライブドアで働く」人たちを捉えるルポルタージュ。事件当時、異常なアクセスがありながらもサーバを停止させなかったとされる、ライブドアの技術力と「メディアとしての公共性」は、どのように評価されるのか。

>町田 徹氏のホームページ
>『月刊現代』2007年7月号
>「こんな時だからこそ安定したサービスを」——ライブドアの技術者魂(ITmedia)
>本誌記事で振り返る、ライブドア事業拡大の歴史(INTERNET watch)

 
  
◇第7回 chapter 3
——「デモで叫んで、……それで? っていう感じなんですよね」
[00h43m〜01h18m:高原基彰「『自由』と『安定』のジレンマ」]

ナビゲーターは武田。サブタイトルに『不利益世代の怨恨はどこへ向かうのか』と付けられた論文を足場に、赤木の持論をからめてトークを展開する。「不利益世代」は、いかなる怨恨を抱え、いかに放出しているのか? そして「不利益世代」が連帯すること、独りでいること、自由であることの意味、あるいは価値とは。

>高原基彰氏のblog
>『 不安型ナショナリズムの時代』(洋泉社)
>『論座』2007年7月号(朝日新聞社)
>オールニートニッポン

第6回 トピックス2題

参加メンバーがテーマを持ち寄ってのトーク・セッション。粥川は「『体外受精によって誕生した女性』の出産」から見る社会への疑問。赤木は「ネットカフェ難民」をきっかけに、マスコミによる容易な用語の使用に疑問を投げかける。アンカーを務めてきた武田が喉の不調を抱えていたため、微妙な緊張感が漂う粥川・赤木による対談風に。
(07年6月12日収録)

参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)

 

◆第6回を視聴

 
 
◇第6回 chapter 1
——「僕たちは『問いの立て方』を再検討するべきでは?」
[00h05m〜00h25m:「体外受精で誕生した女性が『自然妊娠』で出産」から]

人工的な生殖技術の発展・普及を支えてきた社会的な要請とは何だったのか? 粥川はJCcast第3回で取り上げた「赤ちゃんポスト」も含めながら、それらが求められる「社会の在り方に対して問いかける」必要性を指摘。一方、武田は文化と自然、技術の狭間を縫う「感情の存在とその規定力」を新たな視点として呈示し、トークを深みへと誘う。

>体外受精児が母に 自然妊娠で男児出産(東京新聞)
>国内初、体外受精児(84年生まれ)が出産…03年自然妊娠で(読売新聞)
>体外受精児が国内初の母に 03年に自然妊娠で(asahi.com)
>「体外受精」体外受精児 初の追跡調査 厚労省 8000人の発育状況把握 本年度から(西日本新聞)
>体外受精児、初の追跡調査 本年度から厚労省(くまにちコム)
>「人工受精と体外授精はどう違うのでしょうか?」
>「女性は子ども産む機械」柳沢厚労相、少子化巡り発言(asahi.com)
>JCcast 第3回
>林真理(科学史家、工学院大学助教授)

 
 
◇第6回 chapter 2
——「言葉の定義が、雑なんだよね」
[00h25m〜00h56m:『ネットカフェ難民』から見る、潤沢な報道の功罪]

『手取り22万円でネットカフェ難民』? 毎日新聞の記事を発端に、赤木は安易ともとれる「難民」という言葉の用い方や現在の報道が、本来の問題を見失わせるのではないかと危惧する。「分かりやすい言葉」、あるいはマスコミの功罪。そして社会が向かうべき「次のステップ」とは?

>オールニートニッポン>ネットカフェ難民(Wikipedia)
>毎日新聞の「ネットカフェ難民」記事に疑問殺到 「手取り22万でネカフェ難民」は「記者の捏造かミスリード」じゃないの?(天漢日乗)
>ネットカフェ難民なんてただの報道の演出です(愛・蔵太の少し調べて書く日記)
>プレカリアート(Wikipedia)

 
 

第5回 常岡浩介氏を迎えて

ゲストスピーカーにジャーナリストの常岡浩介氏を迎える。薬害エイズ問題を追った長崎時代、海外紛争地取材、日本の通信業界についてなど、メンバーが常岡氏に質問しながら、さまざまにトークを展開する。収録は常岡氏が住むシェア・ハウスで行われた。
(07年5月8日収録)

jradio_05.jpg参加メンバー
・常岡浩介(ジャーナリスト)
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)

 

 

◆第5回を視聴

 

 
◇第5回 chapter 1
——「一番ひどいのは、医者の不勉強だと思いました」
[00h00m〜00h20m:長崎での薬害エイズ]

薬害エイズ訴訟の発端は長崎だった。陸の孤島、あるいは本当の孤島において血友病、薬害エイズが多発する——なかなか明らかにならない感染状況。診療を拒否する、あるいは受け入れていても遅れた医師の知識と医療事情……常岡が長崎時代に追ったエイズ治療の現状について。

※「参考」として以下をご紹介します。内容の正確さについては保証されていません。
>血友病(Wikipedia)
>薬害エイズ事件(Wikipedia)
>AZT、カクテル療法(日経サイエンス『Beyond Discovery』)
>レッドリボンについて(API-Net,エイズ予防情報ネット)
>水俣病(Wikipedia)

 
 
◇第5回 chapter2
——「戦争ではなく、彗星が落ちてくるっていうんでも良い」
[00h20m〜00h48m:ふたつの『戦争』]

旧ソ連、中東など「硝煙の香りがする場所」へ足を運び、自らの目で戦場を見る常岡。一方、自らの言論を『戦争』という言葉を用いて展開する赤木。ふたつの『戦争』に共通する意識とは? ——「『このまま続いてしまう今』がいやだ、ということだと思います」。

>チェチェン紛争(Wikipedia)
>パレスチナ紛争(Wikipedia)
>シェルコの情報公開(常岡浩介)
>赤木智宏『「丸山眞男」をひっぱたきたい』(『論座』2007年1月号)

 
 
◇第5回 chapter3
——「『警察のお家』に泊まるのは、すごく勉強になる(笑)」
[00h48m〜01h11m:海外取材について・世代論について]

海外取材を繰り返す常岡。語学や経費など、必要とされるリソースはどのように確保されるのか。——「紛争地域では、お金をかけないようにするということと、安全にしようとするということはほぼベクトルが同じような気がします」。
また常岡と粥川が同年生まれであることから、世代間の意識差、世代論についてなど。

>すが秀美『1968年』(筑摩書房)
> 四方田犬彦『ハイスクール1968』(新潮社)
>バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

 
 
◇第5回 chapter4
——「『鎖国マインド』なのかなあ、やっぱり?」
[01h11m〜01h44m:日本と世界の通信業界]

海外での取材ツールとして、モバイル機器は不可欠だという常岡。これまでの経験や日本と世界の携帯電話の違いなどから、日本における通信業界の問題と特異性を指摘する。——「電電公社」の分割は失敗していた? またさまざまな規格において“鎖国しがち”な日本の体質についてなど、携帯電話事情から覗く日本文化論を展開する。
※トーク中「『TIME』誌が廃刊した」としているのは「『LIFE』誌が廃刊した」の間違いです。訂正のうえお詫び申し上げます。

>「SIMロックとは」(ケータイ用語の基礎知識)
> Bluetooth(Wikipedia)
>文字コード(Wikipedia)
> 「なぜiPhoneは日本で使えないの?」(@IT)
> PC-9800シリーズ(IT用語辞典バイナリ)
> 総務省:モバイルビジネス研究会
> 株式会社L&K
> HTC

第4回 トピックス3題

参加メンバーがそれぞれのテーマを持ち寄ってのトーク・セッション。
粥川が取り上げたのは健康増進法に基づいた「健康診断の義務化」、赤木は「ニコニコ動画」。新規参加となった山下はルポルタージュ作品『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』制作のなかで持った印象など。最後に、武田が再び「ラジオについて」。
(2007年4月4日収録)

参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・山下祐司(フリーター)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任研究員)
 
 
◆第4回を視聴
※今回は全て通しのファイルはありません。各chapterのプレーヤーをご利用ください。


 
◇第4回 chapter 1
——「『健康な社会』って、ほんとうに健康なの?」

経済格差が広がっていると言われている現在、展開される健康増進法の制定、医療制度の改革。健康にも格差があり、肘掛け椅子で治る鬱病、健康診断によって「あぶり出される」病気がある? 「健康診断の義務化」が示す社会の問題とは何か。そして、厚生労働省の真の目的とは。

>40〜74歳対象に「特定健診」 厚労省(朝日新聞記事 2007/03/26)
>厚生労働省:生活習慣病予防(健康づくり)特集
>『健康格差社会 何が心と健康を蝕むのか』(近藤 克則著,医学書院)
>Unhealthy Societies: The Afflictions of Inequality(Richard G. Wilkinson著,Routledge)(Google Books)

 
 
◇第4回 chapter 2
——「その、『とかちつくちて』っていう一カ所だけなんですけど。」

“You Tube”以降、いわゆる動画投稿サイトが乱立。その中でも異彩を放つ「ニコニコ動画」とは何か? 「閲覧者参加型動画投稿サイト」ともいえるこのサイトを、実際の操作を行いながら赤木が紹介・分析。「局地的な市場拡大」を呼ぶ動画投稿サイトの新しい潮流を語る。動画サイトは「カウンター・メディア」になれるのか。
>ニコニコ動画
>YouTube
>2ちゃんねる
>『涼宮ハルヒの憂鬱』公式サイト


赤木による追記:
 ニコニコ動画をよりよく知るために、いくつかの人気動画にリンクします。
 ニコニコ動画はアカウント制で、非会員は見られないため、youtubeに同等の動画がある場合は、そちらにもリンクします。youtubeでは、ニコニコ動画のキモである、コメントは見られませんが……

 ・話の中で題材にした「【A or B】あなたはABどっち?」
ニコニコ) (youtube(「リアルタイム」による、オタクバッシング報道のみ))

 ・X-BOX360の販売数を押し上げているかもしれない「とかちつくちて」こと、「THE IDOLM@STER アイドルマスター エージェント夜を往く」
ニコニコ) (youtube

 ・少しだけ話題に出した「ふぃぎゅ@メイト」(エロゲーのOP)
ニコニコ) (youtube

 ・サントラ化にまでなった「新・豪血寺一族 -煩悩解放 - レッツゴー!陰陽師」
ニコニコ) (youtube

 ・古くてつまらない特撮も、コメントしだいで楽しく見られる例「ゴッドマン第1戦目 ゴッドマン対キンガー」
ニコニコ) (youtube(OPのみ))

 ・現在大人気。アキバでダンスoffなどが開催される見込みの「らき☆すた -もってけ!セーラーふく-」
ニコニコ) (youtube

 ・ニコニコ動画オリジナル。ドワンゴで着信ボイス配信中「外山恒一の主張」
ニコニコ(アカウントを持ってなくても見られます))

 
◇第4回 chapter 3
——「いま投票権を持ってたら……保留、かな」

生まれも育ちも新潟県・巻町。2006年度ジャーナリストコース履修者の山下は、修了作品としてルポルタージュ『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』を執筆。住民投票当時のことはそれほど記憶がないという。その「失われた記憶」を探り、全国からの注目を集めた原発誘致の是非を問う住民投票と、その後について取材した際の印象などを語る。

>ルポ『消えた町 〜 巻町最後の十年 〜』(山下祐司,2007)
>ルポ『生命科学の今』(山下祐司,2007)
>『「核」論』(武田徹, 勁草書房,2007)
>『住民投票運動とローカルレジーム』(中澤秀雄,ハーベスト社,2005)

 
 
◇第4回 chapter 4
——「グールドって、動物に向かって指揮してたりとかしてね、おもしろいの。」

ピアニストとして知られるグレン・グールド。筑摩書房から出版された『グールドのシェーンベルク』をきっかけに、グールドが提示したラジオの可能性について。
>『論座』2007年5月号(朝日新聞社)
>『グールドのシェーンベルク』(グレン・グールド 著,鈴木 圭介 翻訳,筑摩書房,2007)
>対位法(Wikipedia)

第3回 トピックス3題

参加メンバーがそれぞれのテーマを持ち寄ってのトーク・セッション。
メンバー共通の苦楽(?)「確定申告」で口火を切ってから、粥川が提示したテーマは「赤ちゃんポスト」問題。赤木は「フリーター数減少報道」を取り上げる。最後に「ラジオというメディア」について。
2007年3月7日収録。

参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任教授)
 
 
◆第3回を視聴

 
  
◇第3回 chapter 1
——「臨月になるまで周りが気付かないっていうのも、どうなのよ?」
[00h03m〜00h29m:「赤ちゃんポスト」問題]

熊本・慈恵病院が設置を求めた「赤ちゃんポスト」こと「こうのとりのゆりかご」。親権等、権利問題が生じた場合はどうなるのか、何らかの障害が生じた場合は? 養子制度と「DNA至上主義」。あたかも言葉の問題であるかのような首相の反応に疑問を呈し、柳沢「生む機械」発言を分析しつつ、この問題が指摘する家族・社会関係の変化と、意識するべき問題点を提示する(継続審議入り)。

>慈恵病院
>赤ちゃんポスト(Wikipedia)
>くるり『ワンダーフォーゲル』歌詞
>安倍晋三ホームページ
>柳沢伯夫プロフィール

 
 
◇第3回 chapter 2
——「 だって、放っておいてもフリーターの数は減少するんだし」
[00h29m〜00h47m:フリーター数減少報道]

総務省が3月2日に発表した06年平均の労働力調査によると、02年に通年調査を始めて以来、初めて200万人を下回った。厚生労働省は「景気回復に伴い、フリーターと新卒者が正社員になる常用雇用化が進んでいる」としているが……「そもそも、少子化が進むに伴ってフリーターの『人数』は自然に減少していくんじゃないですかね?」。また、雇用形態についての討論も(しかし、再び継続審議入り)。

>総務省 労働力調査
>総務省統計局(平成16年10月1日現在推計人口)

 
 
◇第3回 chapter 3
——「 ネットラジオの生態系みたいなものが確立されていくと良い」
[00h47m〜00h59m:「ラジオ」というメディア]

各人のラジオ経験談に始まり、武田によるラジオの歴史講義へ。変化するラジオの役割と形態、その特性とは。

>BATTLE TALK RADIO アクセス
>JCcast

第2回 トピックス3題

◆第2回分を視聴
参加メンバーがそれぞれのテーマを持ち寄ってのトーク・セッション。
科学ジャーナリストにして映画フリークの粥川は、日本での「海外ドキュメンタリー映画の伝えられかた/受け取られかた」への疑問を提示。そこにある「罪」あるいは「悲劇」とは? そして赤木が取り上げたのは『発掘!あるある大事典II』。本当に視聴者は「だまされていた」のか? 『あるある』問題が提示した「不都合な真実」とは。
ほか、「ジャーナリスト養成コース」と「journalism.jp」について。

参加メンバー
・赤木智弘(ライター・フリーター)
・粥川準二(ジャーナリスト・社会学徒)
・武田徹(ジャーナリスト・評論家・東京大学先端研特任教授)
 
◆第2回を視聴(※chapter 3を除く)

 
 
◇第2回 chapter 1
——「あのメッセージって、どこ行っちゃったんだ?」
[00h00m〜00h28m:海外ドキュメンタリー映画の伝えられかた/受け取られかた]

日本で断ち切られた「資源」の再生可能性。
映画『ダーウィンの悪夢』『不都合な真実』などを取り上げ、日本で公開される際に「失われたもの」にスポットをあてる。邦訳によって失われた/変換された映画のメッセージなどに注目しつつ、社会科学あるいはドキュメンタリーの「原罪」と「免責」、「映画(というメディア)の『悲劇』」に迫る。作意/悪意/陰謀でないが故の「罪」とは? 

>『ダーウィンの悪夢』
>『不都合な真実』
>『ナイロビの蜂』
>Mangiare!Cantare!Pensare!(平川秀幸氏ブログ)
>市野川 容孝著『社会』

 
 
◇第2回 chapter 2
——「健康情報番組って、ホーソン実験と、ちょっと似てるとこない?」
[00h28m〜00h55m:健康情報番組の「不都合な真実」]

実験結果等の捏造問題が明るみに出た『発掘!あるある大事典II』。その捏造の発端には、番組と視聴者の「共犯関係」があった? 捏造は、果たして番組制作者だけの問題だったのか。健康増進法に定められた「国民の責務」や、巷にあふれる「健康情報番組」、「メタボリック症候群」などをキーワードに、捏造問題が露呈させた「健康情報への盲目性」を指摘する。

>KTV
>「エコナ」マヨネーズタイプ
>健康増進法
>国民体力法
>『健康日本21』

 
 
◇第2回 chapter 3
——「ゲストを呼んだりもしたいですよねぇ」

東京大学先端科学技術研究センター「ジャーナリスト養成コース」についてのアナウンスと、JCcastを含む「journalism.jp」のコンテンツについてなど。
>「安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成」プロジェクト