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2006年06月09日

 ■ 村上を叩ければ何でもいいという民度

太田府知事、村上容疑者に“物言った”

「“村上何やんねん”という気持ちを持つ大阪の庶民が、金で買えないものがあると教えた」「お金で何でも買えるという風潮にも大阪府民が警鐘を鳴らした」と発言。阪神ファンとしても知られる太田知事は、村上氏に不快感を示していたファンの声を代弁するような形で、独特の分析をしてみせた。

 ……はぁ?
 株は株式市場で売っているモノやろが。それを「金で買えない」とはどういうこっちゃ。サッパリ意味がワカランチ会長。
 ついでに「<村上ファンド>安く買って高く売る、周到な計画性が鮮明に」に至っては、記事ですらない。なんの問題提起もない小学生以下の作文。せめて「株主配当率の低さ」という、株式が投資ではなく投機になってしまう元凶批判でもしたらどうなんだい。
 かつて堀江貴文が「金で買えないものはない」という有名な台詞と同時に、「カネで買えないものは、差別につながる。血筋、家柄、毛並み。世界で唯一、カネだけが無色透明で、フェアな基準ではないか」と言っていた。
 そうした点で、こうしたマーケットに乗った株券というのは「ファアな基準」であるべきだし、そうでなければ自由経済は否定される。

 一方で、人間の尊厳や、労働価値など、そのまま単純に金に換算してはいけない基準を平気で金に換算している現状がある。
 今回の事件だって、「阪神は(よくわからないけど)守るべきだ」と思うと同時に、「公園のブルーテントの住民は邪魔だから、とっとと追い出せ」という考えが同居している人は少なくないのではないだろうか。

 フェアであるべきものがフェアではなく、フェアであってはならないものがフェアという名の無情に晒される。こうした「ネオコンネオリベ」とも一風違う、自分勝手な市民感情をどのように論じ、どのように是正していけるのか。見通しは暗いと言わざるをえない。

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