『犯罪者の仮面を被らされた者たち Vol.2』遊佐春奈
ハニーとアキ
ハニーさんが日本に来たのは5回目。今回は3ヶ月ビザで来て今月(12月)フィリピンに帰るのだそう。「フィリピンでクリスマスやるからね、そうじゃなかったらもっといたいけど」と言いつつ、「2000年、2001年、2002年、2003年、クリスマスもお正月もフィリピンに帰ってない」、「クリスマス前に帰れる、うれしい」と、本当はとても嬉しいのだと思う。日本ではディズニーランド、チャイナタウン、上野に行ったことがあるそうだ。日本での仕事は別につらくないと言う。「フィリピンには仕事ないから、フィリピンの人はみんな心が良いから家族のために働く」と彼女は力強く言う。そこまで言い切られると返す言葉がない。
アキさんは「アナタ春ね、ワタシ秋ね」と陽気に話す気さくな人。初めて日本に来たのは17歳。それから、10年の間に6回もエンターティナーとして日本にやってきた。その間、平塚や足立区でも働いたことがあるそうだ。エンターティナーたちは皆スタイルが良いが、比較的ふくよかな彼女は、「Dカップ」と自分の腹をつまんでおどけて見せる。そんな彼女も「初めて(日本に)来たとき日本語全然分からなくて毎日泣いた」、「お客さんが胸を触ってくるのでヌーブラをしている」と、時折哀しそうな顔をする。
フィリピンからのエンターティナーにはゲイの人もいる(女性エンターティナーと同じようなプロセスで日本に入ってくる)。この店と同じフロアにオカマバーがあり、オーナーが同じだという。2人も初めの2ヶ月はその店で働き、今の店に移ったのだそうだ。